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割れ鍋
「割れ鍋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割れ鍋の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
となり、浅田は黙々として鍬をふるって砂利を掘り起し、出て来るものは銭にはあらで、
割れ鍋、古釘、欠け茶碗、それら廃品がむなしく河原に山と積まれ、心得顔した婆がよち....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
鍋釜だけのものです。いと古びた三升焚きの釜と、それに釣合いとしては小さきに過ぐる
割れ鍋が安置してあるだけのものでしたが、源松は、まず釜の方の蓋《ふた》を取って見....