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「割勘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

割勘の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の盗賊」より 著者:太宰治
え私は、このごろ、とても、けちに、けちに暮している。友人と遊ぶときでも、敢然と、割勘《わりかん》を主張して、ひそかに軽蔑を買っている様子である。人と行楽を共にす....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
状しちまうか。おら、隠しておくのがおっかなくなったよ」 「ああ、いえよ、いえよ。割勘にしたことも隠さずにいっておきなよ」 「じゃ、いうからな。――ね、だんな! ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
く笑っている自分にも、驚いてしまった。さすがに顔は蒼ざめていた。 三 月末、日割勘定で月給を貰った。電車賃や、昼食代を差引くと、いくらも残らない額だった。書潰....
わが町」より 著者:織田作之助
ていた。 明日出社されたしと短かく書いてあった。 朝、行き、やめる旨言い、日割勘定で手当を貰い、その足で職業紹介所へ出掛けた。 2 間もなく、君....
縮図」より 著者:徳田秋声
見物でもするつもりで出かけたのだったが、帰って来ると、往復の汽車賃や弁当代までを割勘にし、毛抜きで抜くように取り立てられたのであった。 「それもいいけれどさ、一....
渡り鳥」より 著者:太宰治
、案内して下さい。」 失敬、見直した。しかし、金は本当に持っているんだろうな。割勘などは、愉快でない。念のため、試問しよう。 「あるにはあるんですけど、そこは....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
『ここははじめてですが――あのう、ボウイのチップはどうなっておりましょう? 一割勘定書について参りますか。それとも別に――。』 『べつに置くようです。私はいつ....
わが町」より 著者:織田作之助
でも一日立ちづくめの仕事だった。 間もなく、誰が考えついたのか、同一方面の客を割勘定で一ツ車に詰め込めば、客も順番をまつ時間がすくなく、賃金も安くつくという、....