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割安
「割安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割安の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
買取りました、トコロが、一から四までの揃いとか、一から六までの揃いとか云うのは、
割安ですから皆売れましたが、アトがサッパリ売れませぬ、ハモノは殆ど買人なしです、....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
。とにかくがっちりしたものを造ってもらいたいんで。」 「ようがす。ちょうど材木の
割安なものが目つかりましたから。」 請負師はそう言って、金を持って行ったのであ....
「大脳手術」より 著者:海野十三
十五万円であるから、普通以上のよい値段であった。その代りに私は八千五百円を投じて
割安な轢死人の両腕を譲りうけ、それを移植して頂いた。で、手取りが百十四万千五百円....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
えてくれたのはおきみ婆さんで、おきみ婆さんはいつも千日前の常盤座の向いの一名「五
割安」という千日堂で買うてくる五厘の飴を私にくれて言うのには、十吉ちゃんは新ちゃ....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
払い下げている。なんといっても殿様の道楽仕事であるから、市場で仕入れて来るよりも
割安であるのを幸いに、ずるい商人らはお世辞でごまかして、相場はずれの廉値で引取っ....
「神経」より 著者:織田作之助
」は煙草も売っているが、飴屋であった。間口のだだっ広いその店の屋根には「何でも五
割安」という看板が掛っていて、「五
割安」という名前の方が通っていた。夏は冷やし飴....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ぬッと左右の鯰髯。対手が近眼だから似合ったわ。そこへ、いまじゃ流行らないけれども
割安の附木ほどの名刺を出すと、錺職の御老体、恐れ入って、ぴたりとおじぎをする時分....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
し》に聞いたところが今日明くのでまだ後の借人《かりて》は極《き》まらない。しかし
割安の家だから直ぐに借人が出来るだろうといった。中川君は君のために適当な家を捜し....