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割拠
「割拠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割拠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
これに依って、この二将の弓矢の取り方が分ると思う。 元来、信濃には五人の豪族が
割拠していた。次ぎの通りだ。 (1)平賀源心(佐久郡。平賀城) (2)諏訪頼茂(....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
地盤を確保するに余念がなかった。 元来織田氏の一族は屋張一帯に拡がって居て各々
割拠して居たのだが、信長清須の主家織田氏を凌ぐ勢であったので、城主織田彦五郎は、....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
は大阪に入るか 二、長崎及熊本を襲い、九州を鎮圧し後|中原に出るか 三、鹿児島に
割拠し、全国の動揺を窺った後、時機を見て中央に出るか この三つより他に無いと見....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
い、と断じた。口津村の甚右衛門は、嘗つて有馬氏の治政時代に在った古城の原を無二の
割拠地として勧め、衆みな之に同じたから、いよいよ古城を修復して立籠る事になった。....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
れに応ず、これに反対して皇武合体を唱え開港貿易を説く者、少数といえどもなお諸方に
割拠してもって一の論派たることを得たり。当時この二論派は実に日本の政界を支配した....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
宜もありませんでした。 牡丹燈記 元の末には天下大いに乱れて、一時は群雄
割拠の時代を現じましたが、そのうちで方谷孫というのは浙東の地方を占領していました....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
元の末には天下大いに乱れて、一時は群雄
割拠の時代を現出したが、そのうちで方谷孫というのは浙東の地方を占領していた。彼は....
「荘子」より 著者:岡本かの子
凝らして世人に見えたのみでなく、義を練り言葉を精しくして互いに争った。時代は七国
割拠の乱世である。剣戟は巷に舞っているこの伴奏を受けての思想の力争――七花八裂と....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
を進めて、 東夷は、もと関東地方に蝦夷住みて、勇猛なりし事実より、これらの地に
割拠せる武士を目して、後世名づけたる称号ならむか。 と言わる。これは前説とはいさ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
であった。 清衡の子基衡は、父の富と勢いとをそのままに継承して、相変らず奥羽に
割拠していたのであった。彼は父の中尊寺に倣ってその近傍に毛越寺を建立した。不幸に....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
北にあり。倭は燕に属す」など見えている。燕は周末戦国時代において、今の遼東地方に
割拠した強国である。けだし太古においては、所謂倭人は朝鮮半島の南部から、我が九州....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
があったとしても、何人も為に迷わさるべきものではないのである。かの平将門が関東で
割拠独立を図ったのは、当時朝廷の綱紀が甚だしく弛緩して、中央政府の威令が遠方に及....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ここには復写せぬ。が、とにかく、三万頭の膃肭獣により成る数千百のハーレムにおける
割拠、争奪、保護、飛血、生殖、哺乳の大歓楽境|大修羅場を現出する。悪戦苦闘のブル....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
、大きな町村にも、大抵はこれを付属せしめて置いた。ことに戦国時代、各地に小城主が
割拠した頃にあっては、武具の調進・城下の掃除等の為に、是非とも彼らは必要であった....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
跨に入りて万人の頭を越ゆるもので、平将門は摂政藤原忠平の家人となって、遂に東国に
割拠する迄の素地を作った。源頼信程のものも、町尻殿すなわち関白藤原道兼の家人とし....