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割込み
「割込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
藤崎さんは土間のお客になりました。 たった一人の見物ですから、藤崎さんは無論に
割込みです。そのころの平土間一枡は七人詰ですから、ほかに六人の見物がいる。たとい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うか、二人は善光寺本堂の外陣のお通夜の間に入り込んで、数多《あまた》の群衆の中へ
割込みました。 ほどなく朝参りの団体も押しかけて来る。善光寺の内外は人で満たさ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
昼間は往来へはみださした台の上へ、うず高く店の商物《しろもの》を積みあげる。この
割込みが通れば一ぱしのものだ。いつの間にか、露路上へまで乗り出し、差かけ二階が出....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
も、都下にはまた他にも同業者が多数あって、各々全力を尽して奮闘しつつあるその間に
割込み、しかも同種同業を営むのであるから、勢い友を食い、主人の領分を侵してまでも....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
一向にその思想を政府の政に凝《こ》らし、すでに過剰にして持てあましたる官員の中に
割込み、なおも奇計妙策を政の実地に施さんとする者は、その数ほとんどはかるべからず....
「雑木林の中」より 著者:田中貢太郎
出さない。…… 彼は今日あたりは幹事の島田あたりがきっと来ているだろう、内閣|
割込み運動のような秘密な会合だとその席へは通れないが、普通の打ち合せで、それから....