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「割高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

割高の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
て高圧的に出る、そういったのがよく目につく。もし代々娘のほうが母親よりも身長が一割高くなると仮定すると七八代で二倍になる勘定である、そうなったらたいへんであるが....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
とだ。 もう一つは、その事件のあとにはいつも怪画の買い手が来て、価値のない画を割高に買っていくことだった。その買い手は伯爵の場合の外は岩田天門堂ではなかったが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それではがんりき、もし貴様が南条、五十嵐の方で買収されているなら、こっちでもう一割高く買ってやろうではないか。先方の後立てはたかの知れた大名、こっちは二百五十年....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
んそうです。一歩外へ出ればチンプンカンプン。満語のお稽古に着手の由。書籍定価の一割高。印刷費、名刺など倍。物価総体三割ぐらい高の由。支那街での支那料理とタバコだ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
る」の取るというのがピンとこないせいである。アンマ上下三百文(三銭)。当今は若干割高になって百五十円か二百円。決して特に取りやがるナという金ではない。大きな門構....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
、原料はついに一割五分高となり、ビスケットを入れて満州に送る箱材料の松板は三、四割高、箱の内張りのブリキ板と燃料の石炭は一躍して二倍という暴騰であった。 さて....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
延して問屋や荷主に不便と不安を与えるほど不得策なことはありません。必ずその仕入は割高となりまして大量購入の百貨店に対抗する事が出来なくなります。百貨店は多く先付....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
貸しであった。二両三両、五両十両といたるところへ親切ごかしに貸しつけておいては、割高の利息を貪《むさぼ》る。これが草加屋の遣口《やりくち》だった。貸す時の地蔵顔....
食道楽」より 著者:村井弦斎
産地によって味が大層違う。三浦のムツより小田原のムツの方が直段《ねだん》も三、四割高いが味は二、三倍も違う。ムツは小田原辺のに限る。といって鯛は三浦の方が小田原....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
酒舗に入らずして、自宅にて飲酒する故なり。当地の物価は英国の二倍、豪州より三、四割高し。絵葉書一枚八銭以上、ビール一杯二十五銭とす。ただ安きものは果物にして、パ....