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創見
「創見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
創見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
するまでこれを突き止めようとすると同様に、少なくも純真なる芸術が一つの新しい観察
創見に出会うた場合には、その実用的の価値などには顧慮する事なしに、その深刻なる描....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
てこれを唱え、始めは三国各々自国の発明の如く誇っておったが、後にはいずれも独立の
創見であるという事が分った。また第四十二節に記した如く、海王星の発見においても、....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
に於て一貫する主脈の思想は、十年後の今の私も依然として同じであり、堅く自分はその
創見と真実を信じきってる。 私がこの書を書いたのは、日本の文壇に自然主義が横行....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ことに気付いて来たように見える。この気運はアインシュタインによる一般相対性理論の
創見に負う処が最も大きいと考えられるが、その後欧州や英米でも又わが国でも、こうし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の先達《せんだつ》に、その研究の結果をここで教えて下さい」 「なあに、それほどの
創見でもなんでもないのだが、日蓮を知る者は、どうしても法然《ほうねん》を知らなけ....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
り、また反対に甲の眼には平凡あるいは無意味と映ずる論文が、乙の眼には非常に有益な
創見を示すものとして光って見えることが可能であるのみならず、そういう実例も決して....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
見ても一見何らの奇もないような配色の中に到底在来の南画家の考え及ばないと思われる
創見的な点を発見する事が出来る。例えば一見甚だ陰鬱な緑色のセピアとの配合、強烈に....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
てこれから大阪へ下ろうという都合《つもり》。 大阪には、先年長逗留の間、先生の
創見にかかわる太白砂糖《たいはくざとう》の製法を伝授して大いに徳とされ、富裕《ふ....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
物はアオノクマタケラン(ショウガ科に属し支那と日本とに産し暖地に見る)であるとの
創見の説を建てたが、これはけだし一番穏当な見方である。すなわち杜若はかくアオノク....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
のために大切に有之候のみならず、非亜細亜的諸学者がともすれば東洋人は数学について
創見なきかの如く見なしがちに相成候処の証拠もなく正しくもあらざる非難に対して、亜....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
二葉亭の説であった。 この説はモーズレーやロンブロゾから得たので、二葉亭自身の
創見ではなかった。かつ近世心理学の片端をだも噛ってるものなら誰でも心得てる格別目....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
ともかくも或る程度まではことごとく解釈しえらるるのである。 この事は実は自分の
創見ではない。去る明治二十年代において故田口卯吉博士が、その経営の雑誌史海の誌上....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
出来よう、本歌を見せて語れば成功疑いなし、と……こう考えられ自分ながら妙案明知が
創見されたごとくホクソ笑まれたらしい。果たしてそうであるならば私らの見るところと....
「法然行伝」より 著者:中里介山
然が諸宗に達していたという為であった。 五 法然の言葉に、 「学問というものは
創見ということが極めて大事である。師匠の説を伝習するのは容易《たやす》いことであ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
の第一流に推されている
ワグネル先生を識らないものは世にあるまい。
毎日のように
創見を出して開拓して行く先生が、
実際今の学術界を維持していられるのだ。
先生一....