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「劇中劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

劇中劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
して君を見るのである。 興味は一幕毎に加わって行く。オフィリャは可憐であった。劇中劇の幕の終、ハムレットの狂喜が殊に好かった。諫言の場もハムレットの出来は好か....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
で主題歌などもわれわれ日本人には別におもしろいとも思われないが、しかしこの映画の劇中劇として插入されたレヴューの場面にいろいろ変わった趣向があってちょっとおもし....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
会的破局を扱ったような悲劇、または破局というように表現している。 「赤紫島」は、劇中劇で「赤紫島」の革命を織り込み、ソヴェト同盟の劇場の内幕を諷刺したりしている....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の中の気の弱いのは、先を争うて逃げようとする。しかし大多数は留まって、この意外な劇中劇の終局を見届けようと、犇《ひし》めいている。 弁慶を取って押えた仏頂寺は....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て近代風なオペラの終曲の主人公のアリアです。妻に裏切られた正直なパリアッチョが、劇中劇で妻を殺してしまうの、そして泣くように歌います。コメディア、エ、フィニタと....
シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
ってある。婆さんはそれを指ざして、『ハムレット』に使ったのはこれです、といった。劇中劇の場面で、王が此の芝居は何という外題だと聞くと、ハムレットは The Mo....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
つけ、しかもそれを劇と見せかけて、実はカメラを移動させれば、観客席も同時にうつる劇中劇映画であり、おまけにカメラを動かしている作者が舞台で役者と共に演じている作....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
勤め、東京の観客を驚かしたり。 ○九月、新富座にて新作「漂流奇談西洋劇」を上演。劇中劇として、外国の男女俳優一座を登場させたるが、甚しき不評に終りて莫大の損失を....