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劇評
「劇評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
劇評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うだい》を勤めるという始末ですから、まじめに見てはいられません」 老人が得意の
劇評は滔々《とうとう》として容易に尽くるところを知らざる勢いであったが、それがひ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の立ち話で別れたが、それから二、三日過ぎてわたしは赤坂の家をたずねた。半七老人の
劇評を聞こうと思ったからである。そのときの狂言は「天一坊」の通しで、初代左団次の....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
て、附着いて、低く透かして、 (あれ、ね、床の間の柱に、仰向けに凭れた方は水島(
劇評家)さんです。フト口を開きか何か、寝顔はという躾で、額から顔へ、ぺらりと真白....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
美妙斎が編輯していた『都の花』があった。その他|硯友社一派の『文庫』が出ていた。
劇評では六二連の富田砂燕という人がいた。この人の前には梅素玄魚という人がいた。後....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
であった。 新子は、折りたたんで持って来た新聞を、準之助氏の前に差出しながら、
劇評のところを指して、 「姉は、こんな道楽をしておりますの。白鳥洋子というのは、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
然主義舞台の信奉者アントワアヌらしい放言で、もっともっと切実な疑問を多くの作家、
劇評家に抱かせたことは事実のようです。 その疑問をひと口に言ってしまえば、おそ....
「『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
わして、まことに懇切な内容のものとなった。 一、わが国演劇の現状 東京新聞で
劇評の筆を執り、俊敏なジャアナリストとして私の嘱望する尾崎宏次君に、このめんどう....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
あろう道理とてはない。或は、日々の悪評に逆上して、溜り切った欝憤を、舞台の上から
劇評家達に浴せたのではないかとも考えられた。けれども、冷静そのもののような彼が、....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
「本朝廿四孝」をしていた。源之助はここで腰元濡衣、橋本屋の白糸をした。杉贋阿弥の
劇評は元来余り讃めぬ方であるが、橋本屋の白糸は絶技と讃えている。源之助のような出....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
!」 信吉はきっぱりと言った。 「どうして……?」 「僕の劇の悪口をいっている
劇評がのってるらしいんです。新聞なんか見たくない」 「なるほど。しかし、暗号はべ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
経営惨澹――観客ただ一人――明治劇壇の功労者――俳優の共進会――『有喜世新聞』の
劇評 番附と絵本 江戸以来の芝居番附消滅――歌舞伎座の番附改良――三馬の「客者評....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
御目にかかったのが最初でした。それ以来三十五年ばかりになるわけです。長い間だから
劇評などを書かれたのもあるかも知れませんが、一人のものは今記憶にない。合評会には....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
守田勘弥の蹉跌はこれに始まると伝えらる。 ○一月、新富座にて各新聞記者を招待して
劇評を依頼す。劇場に新聞記者招待の始めなり。 ○二月三日、日本橋区橘町より出火し....
「かもめ」より 著者:神西清
褒めてごらんなさい。事ですぜ! 褒めるなら、あのひとのことだけでなくてはならん。
劇評も、あの人のことだけ書けばいい。『椿姫』だの『人生の毒気』をこわがる、十三日....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
。由良の一座になくてはならぬ愛嬌ものになった。かれが出るとわけもなく客は喜んだ。
劇評家たちは、その見巧者ぶりをみせたいため、興行毎に必ずかれについて必要以上の筆....