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力を尽くす
「力を尽くす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力を尽くすの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「想片」より 著者:有島武郎
からまた二つの態度が考えられる。踏みとどまる以上は、極力その階級を擁護するために
力を尽くすか、またはそうはしないかというそれである。私は後者を選ばねばならないも....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
いるらしかった。彼は、三十の石工がそばに働くのも知らぬように、寝食を忘れ、懸命の
力を尽くすこと、少しも前と変らなかった。 が、人々が市九郎に休息を勧めたのも、....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
がきたないのではなくて人間や自然の作ったきたないものを浄化するためにうじがその全
力を尽くすのである。尊重はしても軽侮すべきなんらの理由もない道理である。 うじ....
「若い婦人の著書二つ」より 著者:宮本百合子
上でこの小説集の後記には「自分の本が出るというのは良い事だと思う。それはペンに全
力を尽くす者にとっては出発の道が開いたようなものだから」というよろこび「と同時に....
「源氏物語」より 著者:紫式部
もので、親の力でどうしようもないものだから、結婚するまでの女の子の教育に親は十分
力を尽くすべきだと思う。私は娘を一人しか持たなくてその責任の少ないのがうれしい。....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
一家の者らに対して嫌悪《けんお》の感をいだきながらも、彼は自分の愛する人のために
力を尽くすようになったと考えて、一種の喜びを感じた。
しかしどうしたらいいもの....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
よって得た実証的の知識を基礎として、そのXの中に既知数たる分子を探求することに全
力を尽くすべきです。しかも遺憾ながら、人類が今までに知りえた知識によると、X中既....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
来この流の人ようやく世間に増加し、あるいは横文を講じあるいは訳書を読み、もっぱら
力を尽くすに似たりといえども、学者あるいは字を読みて義を解さざるか、あるいは義を....