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力を得る
「力を得る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力を得るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
っているものは天文に通じた僧侶だけであったので、彼らは王侯や人民に対して無上の権
力を得るようになった。この信仰は実に今から数世紀前までも迷信的な人類を支配し、そ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
るに及んで実際移動不可能になったように。 しかしながら十五世紀禅の個性主義が勢
力を得るにつれて、その古い考えは茶室に連関して考えられ、これにある深い意味がしみ....
「善蔵を思う」より 著者:太宰治
の音楽を、聞きたい人だけは聞くがよい。芸術は、命令することが、できぬ。芸術は、権
力を得ると同時に、死滅する。 あくる日、洋画を勉強している一友人が、三鷹の此の....
「海底都市」より 著者:海野十三
り君が戻って来ないものだから、とうとう、わしは政府を動かして、この潜水艇三隻の協
力を得ることになったのだ」 博士はそういいながら、五人のトロ族の方をじろりと見....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
いった顔をしている。何でも「ぬし」とならなければ神通力は得られない。狐なども神通
力を得ると毛の色も金色と変じて金毛九尾となる。芸術家もそこまで行かなければ駄目だ....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
そうである。私のいうような「悪行日」はだんだん廃止される。最近にはまた勉強の活勢
力を得るための潜勢力を養うべき「怠け日」であった暑中休暇も廃止されるくらいであるから。(大正十一年九月『中央公論』)....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
研究御熱心の態度を拝見して、感激の極に達するとともに、かくも御熱心な皆様方の御協
力を得ることができれば、流行性肝臓炎の正体を解明することもできようと、勇躍してお....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
の号をもってすることを憚り給うたに御無理はない。 しかしながら頼朝がますます勢
力を得るとともに、その圧迫の手は次第に奥州にも加えられた。平家滅亡の翌年、すなわ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ットではこれより下の種族即ち平民あるいは最下族がどれだけ金を持ちどれだけ社会に勢
力を得るに至っても、決してこの古豪族の貧乏人に対しては威張ることが出来ない。それ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
するものはなはだ多かりし。クロムウェル氏共和政治を唱うるに至りて、その宗初めて勢
力を得るに至れり。けだし、その宗の主義とするところ、各寺みな独立にして、これを統....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
きの誓いはこうである。「肉身のまま火も焼くこと能わず、水も溺らすことの出来ない威
力を得るまでは、どんな苦労でも修業は絶対に止めまい」と。こういう決意に私はあまり....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
になる。
皆満足して健かでいる。
そこで優しい子が浄い日に育って、
人の父たる
力を得る。
わたし共は見て驚いて、
いつまでも人か神かの問を決し兼ねる。
それ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
あります。そういう卑しい家人という名称の者でも、実力さえあればその主人が段々と勢
力を得るに従って、身分が高くなる。平安朝には源平の立派な武士が自ら好んで摂政・関....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
し、その用務を弁じ、その護衛に任ずるもの、これすなわち侍である。しかるに武家が勢
力を得るに及んで、彼らは武芸を練磨し、その主と仰ぐ人を護衛するのが職掌となって、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の功に驕っていわゆる藩閥横暴となった事が政党政治招来の大原因となり、政党ひとたび
力を得るやたちまちその横暴となって間もなく国民の信を失った。今日軍は政治の推進力....