力人[語句情報] » 力人

「力人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

力人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
の湊七曲りというところにあった、かなり大きな造り酒屋だったそうだ。子供の時から腕力人にすぐれて、悪戯がはげしく、十二の時に藩の指南番伊達何とかいう人に見出されて....
小浅間」より 著者:寺田寅彦
を感じさせる。 測量部の測夫たちは多年こうした仕事に慣れ切っていて、一方では強力人夫の荒仕事もすると同時にまた一方ではまめやかな主婦のいとなみもするのである。....
断層顔」より 著者:海野十三
ないではいられなかった。これは誰にでも了解できることだろう。彼は醜い顔ゆえに、極力人目をさけながらも、碇の行方を探し、そして遂に探しあてて彼の身辺を狙うようにな....
権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
うということもありえないことではない。良人をころし、父を失わさせたのは非人間の権力人事そのものであった。国鉄の名もない被整理従業員たちのだれかれの一家の、妻や子....
立札」より 著者:豊島与志雄
た。後になってこのことに気付いて喫驚した人も少くありません。 彼が率いていた苦力人夫は、腕に青色の布片を縫いつけていました。大体苦力たちの服が、きたなく褪せて....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ンよりも労務者にタカルことが多かったが、一見乞食のような服装の老いたる労務者や馬力人夫などが、最もタカラれ、結局その方が確実にイクラカになる理由があってのことだ....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
求風に類似の逸話を対聯したので、或る日の逸話に鴎外と私と二人を列べて、堅忍不抜精力人に絶すと同じ文句で並称した後に、但だ異なるは前者の口舌の較や謇渋なるに反して....