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「力仕事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

力仕事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
やっぱり店の仕事を手伝っているんですが、どっちかというと孱弱い方で、米屋のような力仕事には不向きなので、遊び半分にぶらぶらしているようでした」 「尾張屋には死ん....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
た。 この間二週間ばかり、私は子供たちを手伝わせたりして、ずっと運搬整理などの力仕事をしたので、たいへん痩せたといわれた。 もうその方は片づいたのであるが、....
斜陽」より 著者:太宰治
たりしているほうが気楽なくらいであった。 筋肉労働、というのかしら。このような力仕事は、私にとっていまがはじめてではない。私は戦争の時に徴用されて、ヨイトマケ....
雪の夜の話」より 著者:太宰治
だ口で言うばかりでご自分はちっとも家の事に手助けしてくれないので、お嫂さんは男の力仕事までしなければならず、とても気の毒なんです。或る日、私は義憤を感じて、 「....
猫車」より 著者:宮本百合子
布団をひっぱって自分の腹へもかけるようにして右っ側へ。直二も湯から上って来ると、力仕事で急に大人びた体に合わしては少年ぽい絣が荒すぎる長着姿で、左っ側へ。一日の....
道標」より 著者:宮本百合子
いるぐらいなのに、どうして、動けない私が運べるでしょう」 そういう体の看護婦に力仕事を命じたことは不当であるという不満を、はっきり声にあらわして云った。伸子の....
お菜のない弁当」より 著者:本庄陸男
―所が、君ッ!」 そう云ったかと思うと、岩佐はいきなり野田の肩を抱きすくめた。力仕事に馴らされた岩佐の腕っ節が気持ちのわるいほど固く締めつけた。驚いている野田....
ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
ここに一枚のスケッチがある。のどもとのつまった貧しい服装をした中年の女がドアの前に佇み、永年の力仕事で節の大きく高くなった手で、そのドアをノックしている。貧しさの中でも慎しみ....
四次元漂流」より 著者:海野十三
できるところはないと断定しなければならなくなったわけだね」 先生は三時間に近い力仕事と緊張とにすっかり疲れて、椅子の一つに身体をなげかけていった。 「ほんとう....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
荷です。他に二人いて、その人も室代を出し、そしてわたしがいて、その代りわたしは、力仕事はおうたさんにして貰うという方が、遙にようございます。大体余り高くなくいら....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
るように喜んで出てきて、時々人をいじめることもあったが、ドブ掃除だの物の運搬だの力仕事というと自分で引受けて、黙々と一人でやりとげてしまう。先生、オレは字は書け....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
けは、船長が知ってござる。とうぶんは、おいらが夜の見はり番だ。わかい者は、昼間、力仕事がある。夜はよく眠ることだ」 みんなを、さとすようにいうのであった。 ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
働きまくったのである。小屋の中を西にとび東に走り、荒々しい息づかいで、鬼の如くに力仕事に精神を使い果したほどである。 一時ごろ、横浜の興行師が来たので、座長、....
泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
た。 「地下足袋も、絆纏も、股引も持ってます。こんな細い腕でも、ついこのごろまで力仕事をやっていたんだから」 私は、新聞配達しているとき、新聞社から貰った印絆....
牛女」より 著者:小川未明
人たちよりは、幾倍もありましたうえに、性質が、やさしくあったから、人々は、牛女に力仕事を頼みました。たきぎをしょったり、石を運んだり、また、荷物をかつがしたり、....