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「力尽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

力尽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
、拭い洗わんと、苛立ち、悶え、憤れる状があったが、日の午に近き頃には、まさにその力尽き、骨|萎えて、また如何ともするあたわざる風情して、この流動せる大偉人は、波....
あの顔」より 著者:大倉燁子
僕は誓ってそれを漏らしもしないし、永久の秘密として葬ると同時に、弘さんのために極力尽力もしましょうし、また、あなたをも救って上げます。あなたをも、但し、――あな....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
れこれと取り繕ろって、執拗な主任の追求を飜すようにしていたが、けれども、とうとう力尽きて、語り出した。 「……どうかこのことは、死んだ者にとっても、生きている者....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
症患者でも、人を呪う言葉は最後まで残っていると云うじゃないか。また、すべて人間が力尽きて、反噬する気力を失ってしまった時には、その激情を緩解するものは、精霊主義....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ラは陳述した。同時に、ゴオメ・ダヴィラは、ロンドン塔のなかで、拷問にかけられた。力尽きて彼が告白するところによれば、彼の役目は仲介役だった。ブラッセルにチノコと....
俊寛」より 著者:菊池寛
た瞬間、泡のように彼の頭から消え去っている。そして、その木が鉞の幾落下によって、力尽き、地を揺がせて倒れるとき、俊寛の焼けた顔には、会心の微笑が浮ぶ。彼は、そう....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
いる、 無数の廃残者、 海中の遁走者、膃肭獣、 弱者、負傷者、 老大獣、力尽き溺るるもの、波とともに盛りあがる、死屍、腐爛した頭。 再び跳躍し、潜行し....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
いる骸骨が、穴倉の壁面に倚りかかっていた。穴倉を出ようとして、よじ登ろうとして、力尽き、そのまま死んだものと見え両手を、壁面に添えて、上の方へ延ばしていた。仔細....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ああ私は血まみれの一本道を想像せずにはいられない。その上を一目散に突進するのだ。力尽きればやむをえない。自滅するばかりだ。 (二十二回の誕生日の夜) 自然児と....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
いと散々苦労を重ねて終点へまでこぎつけるので、楽しみよりもくるしみが多く、しかも力尽きて降参するという順序になりやすいものであるが、技法のうちに偶然を含む種類の....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
、併し海は陸と違いまして、どのような闇でも水の上は分りますが、最早三人とも根絶え力尽きて如何とも為ん術なく、舟一ぱいに水の入った其の中へどッかり坐って、互に顔を....
闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
入《はい》り所《どころ》がなければ観る事は出来ませぬ。だから縁の無い事は金尽にも力尽にもいかぬもので、ましてや夫婦の縁などと来ては尚更《なおさら》重い事で、人間....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
、成功するかもしれないのに。」 そう話しながらも声がだんだん弱くなり、とうとう力尽きて黙りこんでしまいました。それから三十分ほど経ってからまた言いだそうとしま....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の援助を得た水戸の佐幕党と戦いを交えた。この湊の戦いは水戸尊攘派の運命を決した。力尽きて幕府方に降るものが続出した。二十三日まで湊をささえていた筑波勢は、館山に....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
おもてから手のうらから、夥しい血まめが見る見るぶらさがっていく。サマイウンクルは力尽きて死んだ。オキクルミは、ただ一人になって漕ぎつづけて行ったあげく、手廻の品....