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力石
「力石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
云う。「この墓銘《ぼめい》を沢庵石《たくあんいし》へ彫《ほ》り付けて本堂の裏手へ
力石《ちからいし》のように抛《ほう》り出して置くんだね。雅《が》でいいや、天然居....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
店に並べる手はない。明治史の裡面に蟠踞する浪人界の巨頭じゃないか。維新後の政界の
力石じゃないか。歴代内閣の総理大臣で、この先生にジロリと睨まれて縮み上らなかった....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
った。 そうして初恋にさえ捉えられた。 主計の奥方の弟にあたる、旗本の次男|
力石三之丞、これが初恋の相手であった。三之丞は青年二十二歳、北辰一刀流の開祖たる....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
あり、また記録外の証跡も残っている。村の青年たちが休日の慰みに、担いで力を試した
力石、北陸地方でバンブチとも番持ち石ともいうものには、驚くほど大きなのがあって、....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
ているという村もありました。そういうのは、若い衆が辻の広場へ持ち出して、力試しの
力石にしているのです。嫁入り聟入り祝言のある時にも、やはり石地蔵は若い衆にかつが....