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力綱
「力綱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力綱の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伸子」より 著者:宮本百合子
ながら自分の精神が不活溌なのに、愕きを感じた。電話を聞いた時、彼女は、この機会を
力綱に、一つ潔く、率直に、自分の計画を実行しようという、頼もしい勇気を感じるどこ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ーっと、体がもちあがるのを、一生けんめいにこらえて、胴体の上にうえつけられている
力綱の輪をにぎる。 この
力綱の輪は、胴体のくぼみに、はめこまれて、一列にならん....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
で吸った蛭のように、ずどうんと腰で摺り、欄干に、よれよれの兵児帯をしめつけたのを
力綱に縋って、ぶら下がるように楫を取って下りて来る。脚気がむくみ上って、もう歩け....