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「力者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

力者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
負の興味が、余りに強く彼等の心を興奮の網に捉《とら》えていた。だから彼等は二人の力者《りきしゃ》に、代る代る声援を与えた。古来そのために無数の鶏、無数の犬、無数....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
はハンドルを山とは反対の方へ切って、町の中を降り出した。こういうときには絶対に協力者が必要だ。一人では成功することが覚束《おぼつか》ない。ドレゴは、最も信用して....
親子」より 著者:有島武郎
株主の側から出た噂ならだが、営業者間の評判だとすると、父は自分の役目に対して無能力者だと裏書きされているのと同様になる。彼はこれらの関係を知り抜くことには格別の....
深夜の市長」より 著者:海野十三
一日も許されざる事情にあるを以て、早くも後任市長の候補者が話題に上っているが、有力者の一部では見識手腕|倶に優れた清廉の士現市議中の大立物動坂三郎氏を推さんとす....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れの中には梨本宮をはじめとし、広田、平沼両重臣あり、その他財閥、軍閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広田弘毅 ◯有馬頼寧、後....
地獄の使者」より 著者:海野十三
むかの瀬戸際に今立っているんだからね。一秒でも早く犯人を突留めたい。犯人らしい有力者でもいいが……」 「深く同情する。しかしそういう場合であるが故に、一層君は冷....
人造人間事件」より 著者:海野十三
すよ。夫人はあの外人と、密かな邪恋に酔っていたでしょうが、いまのところ博士は無能力者であり、自分は誰にも邪魔されず研究していられりゃいいのであって、その点、妻君....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
風の谺か、沙漠の流砂の響きとしか聞こえなかった。戦車は走り、永劫の都の建設者や協力者の群れは傲然として巷を行き、歌は唄われ、噴水や女は玉のごとくに笑い、酔える哲....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
通し得る。高級の霊にして、地上と交通するのは、人間界の所謂霊媒に該当する特殊の能力者である。高級霊が交通を開き得る、優れた霊媒の数は極めて少ない。地上と通信を欲....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
よつて我々は新しい道徳の基礎を打ちたてなければならぬ。 特定の個人や、少数の権力者たちへの隷属や、犠牲的奉仕に道徳の基礎を置いたふるい理念をくつがえして、人類....
キド効果」より 著者:海野十三
」こと岩丘岩九郎はその物凄い腕前をもって、単なる風来ギャングとしてでなく、或る有力者を脅迫し相当大ぴらに行動していた。それは、この怪しからぬ一味が、当局の厳しい....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
願運動を起すようなことも出来まい。なんとなれば彼らはつい三ヵ月ばかり前、村の「有力者」に頼んで、すでに三十何件かのコソ泥を自白した彼を「晴天白日」の身にしてやっ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
いううちにも、一昨々年までは、台湾に一艘帆を揚げていたんだよ。ところが土地の大有力者が、妻に横恋慕をしたと思いたまえ。それのかなわない腹癒に、商会に対する非常な....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
実業家の眼から見るというべくして行うべからざる空想であったから、偶々その方面の有力者に話しても聞棄てにされるばかりで話に乗ってくれなかった。 然るに浦塩の友な....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
にあるであろう。熱河から陜西、四川にわたる地区は世界的油脈であると推定している有力者もあると聞く。断固試掘すべきである。 その他必要な資材は何れも必ず生産し得....