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力試し
「力試し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力試しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の知人より聞くは、若い時三井寺で件《くだん》の鐘を見たるに※裂筋あり、往昔弁慶、
力試しにこれを提《さ》げて谷へ擲《な》げ下ろすと二つに裂けた、谷に下り推《お》し....
「旅愁」より 著者:横光利一
祖のしたことが急にこのごろ気になって来てるんだ。」
「しかし、先祖というものは、
力試しに少しは子孫に反抗させてもみたいものじゃないのかな。僕はどういうものか、死....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
少し取ったが、その葉は去年の葉だのに、霜や雪解《ゆきどけ》が交代でその葉の組織で
力試しをしたことなどはまるでなかったかのように、青々として弾力があった。これらの....
「助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
下の助五郎の興味を惹くだけの問題でもなかった。 決して物盗りではなく、又単なる
力試しでもないことは大勢の通行人の中から又七だけを選んだことで充分解るとしても、....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
。われわれは敵同志だよ。行っちまえ、さもなかったら、どっちかが倒れるまで闘って、
力試しをやってみよう。」 「どうしたら、あんたの心を動かせるだろうね。これほどお....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
へ出かけているという村もありました。そういうのは、若い衆が辻の広場へ持ち出して、
力試しの力石にしているのです。嫁入り聟入り祝言のある時にも、やはり石地蔵は若い衆....