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力闘
「力闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
が、金銭と名づくる武器に代っただけの時代であります。それでありますからして昔の武
力闘争時代に於て、戦争のため、すなわち敵に打ち勝つためには、如何なる奸悪《かんあ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
争心は一面、文明発展の原動力である。しかし最終戦争以後は、その闘争心を国家間の武
力闘争に用いようとする本能的衝動は自然に解消し、他の競争、即ち平和裡に、より高い....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
あかがね》とあらがねが、絡んで、軋んで、押しあうひびき。掛け声は、出ない。沈黙の
力闘なのだ。花の香を消す血のにおいが漂って、野の末にはむくむくと、梯子をかけて登....
「政治と作家の現実」より 著者:宮本百合子
市民の一部にしろ、自身の偉大な勤労とその献身の意味、自身の刮目《かつもく》すべき
力闘と勝利とが、全世界の平和とその推進のために、どんなに重大な価値をもっているか....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ようにあばれまわりました。 兵曹長をおそった怪人たちも、このものすごい兵曹長の
力闘に、すこしひるんでみえました。そして砂上に、遠まきにして、兵曹長をにらんで立....
「便乗の図絵」より 著者:宮本百合子
た。戦場が拡大されたということは、現代の戦争が決して軍隊と軍隊との間に行われる武
力闘争ではなくなったことを示した。明治以来、満州や中国へいくたびも侵入して、さま....
「犬三態」より 著者:宮本百合子
れ方の静かな庭の中で、その若くない犬の姿は心を惹きつけるものをもっていた。全身に
力闘の疲労のあとが感じられ、人間一般を明らかに敵と感じている。 現在おかれてい....
「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
はみな正しい平和をのぞんでいます」と。正しい平和というのは、ただ国と国との間に武
力闘争がないというばかりではなく、それぞれの国の内部で人民の生活権が犯されていな....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
火事装束の新手《あらて》を迎えて、何がなにやらわからないながらも、降雨の白い庭に
力闘の真最中だ。
「泰軒先生ッ! 思わぬじゃまが入りました!」
「なんだ、あの連....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
の病菌と闘い、伊豆の辺地、曾我物語発祥の地、久須美荘園の故地のみは、自らの必死の
力闘によって、この病菌の息の根を絶たんものを! 先生はケナゲにも、かく念じ、かく....
「碁にも名人戦つくれ」より 著者:坂口安吾
である。実力だけで争う勝負というものは残酷きわまるものである。その激しさ、必死の
力闘が人気を生むのである。 碁の本因坊戦ときてはたかが一家名をつぐだけのことに....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
立つ羽虫のように飛んだ。 青年の生一本の競争慾は、いい加減で中止出来なかった。
力闘は益々劇しくなって行った。縺れ合う肉と肉との間から、突然叫びが起った。続いて....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
て見ようとするような論文ひとつ、そこには現われていません。また、現代がそのために
力闘している中心的な課題に向って演劇の光線を当てて眺めようとするようなエッセイの....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
っても源為朝であろう。わたくしの友人で郷土史研究家の浅沼悦太郎君が『キミが国会で
力闘しているのは為朝の血を引いているからだ』といっていたが、現代の為朝にみられて....
「三国志」より 著者:吉川英治
軽となって真っ先に、決死の馬を敵中へ突き進ませ、 「死ねや、者ども」 とばかり
力闘したので、田豊もそれに従い、他の士卒もみな獅子奮迅して戦った。 かかるとこ....