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功労
「功労〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
功労の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ことごとく人のために使った。旧幕の末路にあたって経済上、農業改良上について非常の
功労のあった人であります。それでわれわれもそういう人の生涯、二宮金次郎先生のよう....
「蠅」より 著者:海野十三
映画を後から後へと作りあげたか、云うまでもない。目賀野千吉は、その方面での、第一
功労者にあげねばならない人物だった。 会は大変|儲かった。会は彼の
功労を非常に....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
叛人であるということに、よしそれがどんな事情からであったにしろ、またほかにどんな
功労があったにしろ、とうてい許されることはできない。いわんやその謀叛人を理想し崇....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
甘藷商らによって建立されたものである。 こういうわけで、甘藷先生が薩摩芋移植の
功労者であることは、学者や一部の人々のあいだには長く記憶されているが、一般の人は....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
日本としては文人の位置は猶お余りに憐れで無かろう乎。例えば左にも右くにも文部省が
功労者と認めて選奨した坪内博士、如何なる偏見を抱いて見るも穏健老実なる紳士と認め....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
秋吉警部も微笑して、 「むろんつれていくとも、君たちこそは今度の事件でも、最大の
功労者なんだからね」 ああ、こうして、戦闘準備はなった。兇悪四馬剣尺を向うにま....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
蛇はもともと地上の下級動物、形も、性質も、資格も竜神とは全く別物じゃ。蛇がいかに
功労経たところで竜神になれる訳のものでない……。』 問『竜神さんは矢張り人間の御....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
チュアリズムが、漸く堅実なる地歩を、天下に占むるに至ったことにつきてはモーゼスの
功労が、どれ丈け与って力あるか測り知れないものがある。彼は正しく斯界の権威である....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
貫録はあった人物だ。あの人の大計画を成就させたについて、俺どももこれ、ちょっぴり
功労があったかと思うと、東京サ行って、まるで西洋みてえな丸の内なんちうところドレ....
「瘤」より 著者:犬田卯
一 中地村長が胃癌という余りありがたくもない病気で亡くなったあと、二年間村長は置かぬという理由で、同村長の生前の
功労に報いる意味の金一千円也の香料を村から贈った直後――まだやっとそれから一ヵ月....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
六三掛け 興行困難時代 開場期日――劇場の経営惨澹――観客ただ一人――明治劇壇の
功労者――俳優の共進会――『有喜世新聞』の劇評 番附と絵本 江戸以来の芝居番附消....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
にこれより三、四年前に発明された速記術がその頃|漸く実際に応用されて若林|※蔵の
功労とを無視する事は出来ない。 かつまた美妙と二葉亭との文体は等しく言文一致で....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
坪内君の
功労は誰でも知ってる。何も特にいわんでも解ってる。明治の文学の最も偉大なる開拓者....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
二郎大阪に死す、四十八歳。書生芝居を初めて東京へ輸入して、新派劇の基礎を作りたる
功労者なり。 ○十一月十八日より一週間、帝国劇場にて文芸協会公演。狂言は「人形の....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
事だが、僕はそれを好まないんだ。というのは父親の辰馬増之助氏は人格者だし、国家の
功労者でもあるから、――万事穏かにして、なるべく世間にぱッと知れないように、秘密....