加害者[語句情報] » 加害者

「加害者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

加害者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はきょうの獲物を胸のうちに列べてみた。あばたの有無などに拘泥するのは素人である。加害者は万力、被害者はお俊、この推定はどうしても動かないと彼は思った。 木枯し....
深夜の市長」より 著者:海野十三
葉をかけて呉れたが、最後に不図思いだしたように言葉を付け加え「……だが、逃走した加害者の女の所在が分ったら、そいつはすぐ報告を頼むよ」 そこで電話は切れたが、....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
伝いに白鮫号の艫綱を引っ張って、風のある入江の口までやって来た。 「此処で昨晩の加害者も、帆や舵の位置を固定して、白鮫号を放流したのだよ。見給え。ほら、やっぱり....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
、御覧の通り傷口は、脊髄に垂直に横に細く開いた挫傷で、少量の出血をしております。加害者は、この傷口やそれから後頭部の下部の骨折から見て、幅約〇・八|糎、長さ約五....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
怖にひっつりながらも死物狂いで目の前のカンバスへ、恰度持合わせた絵筆をふるって、加害者の名前を描く……いや、これは傑作だ……不二は富士、に通ずる……全く傑作です....
銀座幽霊」より 著者:大阪圭吉
、房枝が死後一時間と云うと、澄子が殺されたより四十分くらい前に、被害者より先に、加害者が死んでいた――ってことになりますよ。……逆に考えると、澄子が断末魔に残し....
一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
意は、もういいナ」 「はい、出来ています。連れて参りましょうか」 「まだいいよ。加害者のヤーロが先だ。ここへ引立ててこい」 チェリーを一|服喫っているところへ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ひくいうめきに似た驚きの声をあげた。 「横須賀軍港付近において英国水兵殺害さる。加害者は日本少年。――ふーむ、なんという野蛮な国だろう」 と、少将は自分の国の....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
傷していたんですが、幸いに重傷ではないので、すぐにかれを病院へ送ると同時に、その加害者と認められる支那人を警察へ拘引して、厳重に取り調べると、ここにいっさいの秘....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
速の問に対して、岸田直介の急死はこの先の断崖から真逆様に突墜された他殺である事。加害者は白っぽい水色の服を着た小柄な男である事。而も兇行の現場を被害者の夫人と他....
水鬼」より 著者:岡本綺堂
弱い僕はまたぞっとした。 尾花川堤の人殺しは、狭い町の大評判になった。殊にその加害者が芸妓というのだから、その噂はいよいよ高くなった。その当夜、現場で被害者に....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
の真意を掴み取ろうと考え、次のような可能的な仮説を作り上げてみた。 A 綿井が加害者である場合 彼は商業不振より自殺を決心したものの、機上に於て同乗客の鞄中....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
判らぬ。この男も言語不通であるから何者か未だ判らぬ。仮い被害者は誰にもあれ、其の加害者は何れも※以外にも何等かの因縁があるらしく感じられた。而して又、彼の惨殺死....
革命の研究」より 著者:大杉栄
るんじゃないか。この復讐ということは、宗教によって神聖にされ祝福され、そしてまた加害者のからだを傷つけることによってその加害者が乱した正義を恢復する法律という女....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
囲むと、私達の話は期せずして市岡の事に触れて行った。 森山の話によると、市岡と加害者との距離は、わずかに二尺ばかりの丸卓子一つだったという。弾はもろに下腹を貫....