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加減乗除
「加減乗除〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加減乗除の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
しょう。デル・マンではありません。だから僕は君の作品に於《おい》て作品からマンの
加減乗除を考えません。自信を持つということは空中|楼閣《ろうかく》を築く如く愉快....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
矢鱈に首をかしげている。僕は、けさから、ただの人間になってしまった。どんな巧妙な
加減乗除をしても、この僕の|一・〇という存在は流れの中に立っている杭のように動か....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
だけがあってそのうちの数字が虫に喰われているのでは、探しようがないが、もしそれが
加減乗除の運算書であれば、その一部が虫に喰われていても、前後の関係から推理によっ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
とみなして他の文明の一国に比較し、数十年の間に行なわるる双方の得失を察して互いに
加減乗除し、その実際に見《あら》われたるところの損益を論ずることあらば、その誇る....
「京都学校の記」より 著者:福沢諭吉
第八時に始り午後第四時に終る。科業は、いろは五十韻より用文章等の手習、九々の数、
加減乗除、比例等の算術にいたり、句読は、府県名・国尽《くにづくし》・翻訳の地理・....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
させることにはならなかったのである。 暦法には数学が要る。しかし当時の暦術では
加減乗除さえ達者にできれば足りたのである。いわんや、やや後れて時々改正を要する暦....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
百、千と沢山な勘定をして行くんです。まあ我々が早く読み早く数えて一時間位で済ます
加減乗除の勘定を彼らは四人ばかり掛って慥に三日間の仕事があるのですから、実に迂遠....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
なれば、今の学校にて教育を受けたるものよりほかには通用すべからず。たとい学校にて
加減乗除・比例等の術を学び得て家に帰るも、世間一般は十露盤の世界にしてたちまち不....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
で見たい。それはちょうど、数学に於てある計算はわざと虚構な数を設け、置かれた数に
加減乗除してみて、所用を達した上は、再びその数を退けるという方法に似たやり方であ....