加留多[語句情報] » 加留多

「加留多〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

加留多の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
わき》に立て掛けておいた。その畳んだ蛇《じゃ》の目《め》の先に赤い漆《うるし》で加留多《かるた》と書いてあるのが敬太郎の眼に留った。 この黒人《くろうと》だか....
」より 著者:夏目漱石
しゃるようにと云って帰った。 「何をするんだろう」と宗助は疑ぐった。 「きっと歌加留多《うたがるた》でしょう。小供が多いから」と御米が云った。「あなた行っていら....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
満月。懐中電燈がなんにもならない。こんな明るい晩の泥棒というのも奇妙だが、イロハ加留多にも月夜の泥棒があるぐらいだから、伊豆も伊東まで南下すると一世紀のヒラキが....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
」 「ふざけるな、いつおれが」 「まあ、まあ」 今も、大部屋の真ん中では、壺か加留多か、半瓦の留守をよいことにして、賭け事にかたまっている連中の額から、その殺....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
と、三次を初め仲間の輩が、きれいな札を撒き散らし、小判小粒の金銀を積んで、和蘭陀加留多の手なぐさみをしている。 「何だ、この音か……」と馬鹿げてしまったが、下で....