加筆[語句情報] » 加筆

「加筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

加筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
創生記」より 著者:太宰治
おとなしく、健康の文壇人になりましょう、と先生へおたより申し、よろしく御削除、御加筆の上、文芸賞もらった感想文として使って、など苦しいこともあり、これは、あとあ....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
スそっくりの筆致を出したところは恐れ入った。これなら、誰が見たって、まさかこんな加筆をやったと思うまい。ふーン」 男賊は、それまでと違った一変した態度をとって....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
まつ処のものである。論文は学究的乃至解説的なものを主とする。数年前のものもあるが加筆して編集した。 「空間論」は昔から多少纏めて見たいと思っていたので、之までど....
社会時評」より 著者:戸坂潤
民間の五・一五被告全部に対する論告求刑に就いて協議を遂げ、その結果陸軍側の論告に加筆するために十四日の開廷を十九日に延期する旨を発表したのである。 男の児と女....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
連関から見て行こう。――(以下戸坂潤著『現代日本の思想的対立』六九頁―七六頁援用加筆〔前掲〕)。 さて三六年度の思想界の動向を根本的に決定した事件は、云うまで....
市井喧争」より 著者:太宰治
去った。私はひそかに、ほっとした。 ふたたび、先日の贋百姓の描写に、あれこれと加筆して行きながら、私は、市井に住むことの、むずかしさを考えた。 隣部屋で縫物....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
、女房と証文を返してくれと申入れました処、その証文|面の百という字の上に三の字を加筆いたし、いや百両ではない、三百両だ、もう二百両持って来なければ女房を返す訳に....
在学理由」より 著者:豊島与志雄
に掲出するからには、作意が主で技法はどうでもよいことであるからして、吉村がそれに加筆したならば恐らくこういうものになったろうかと、その結果のものを持出すのである....
北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
ご諚ではござれどさようなこと融川お断わり申し上げます! もはや手前と致しましては加筆の必要認めませぬのみかかえって蛇足と心得まする」 「えい自惚も大抵にせい!」....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
下すったお手紙があります。 新禧万祝、御歌いとをかしく、御出精のほど見えはべれ。加筆返上、其後御兄さまより御便りはありしや、いかゞ。あらば御聞せ下され。 其まゝ....
夜の構図」より 著者:織田作之助
ところが、信吉はその反響を感じているうちに、それが自分の知らぬ間に誰かの手で加筆追加された幕だということを、ふと忘れてしまうくらい、だらしなくやに下り、その....
チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
式のもとに安固たる不滅の像をむすんでいるからである。 (一九三六年九月「新潮」、加筆して『八杉先生記念論文集「ロシヤの文化について」』)....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
十郎は今度の「黄門記」の江戸城中で光圀が護持院の僧を説破するくだりは、桜痴居士の加筆に成ったことを話して、「どうして河竹にあんなことが書けるもんですか。」などと....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
如く信じて二葉亭の存在を認めるものは殆んど稀れであった。 尤も第一編は春廼舎の加筆がかなり多かったから多分の春廼舎臭味があった。世間が二葉亭を無視して春廼舎の....
「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
「何なる詞ぞ」という表題の下に、「穢多」の二字を注してある。この二字或いは後人の加筆の竄入とも見られぬ事はないが、その証拠のない限り、まず「塵袋」著者の書いたま....