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「加算〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

加算の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
2までの間の任意な値を得ることができる。 美術展覧会の審査には審査員の採点数を加算して採否を決めたりする。 あれは算術のほかに数学はないと思っている人たちの....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
ついているものと、自分で決めていたと同じ自己否定の観念や、年齢や生活条件もそれに加算してのうえで、肚を決めていたのであったが、そっと一言二言批判がましいことを、....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
来た犠牲的熱意によって完成された事業である。その他関係者諸氏の目に見えない犠牲を加算したならば、翁の遺徳の世道人心に入る事の如何に深く且つ大きいかは到底想像も及....
科学論」より 著者:戸坂潤
方は見当違いでなくてはならぬ。併し又、もしこの体系という言葉が、個々の労働手段の加算以上の何かのプラスを意味するのなら(無論そうなければいけないだろうが)、この....
高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
かった。天候の変化を恐れたのではない。時間の不足を懸念したのだ。下山の折の速力を加算しても、六時間を五時間半以内に短縮することが如何に難事であるかを、私の足は知....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ずっとほんとうらしかったが――計算を間違えたのであったろうか?(かつて彼は正確な加算をすることができなかった。)がとにかく、金の不足した理由はどうでもよい。金が....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
った。ナポレオンは戦闘を凝視することになれていた。彼は局部の悲痛なできごとを一々加算しはしなかった。個々の数字は、その総計たる勝利を与えさえするならば、さまで重....
白木蓮」より 著者:豊島与志雄
むと、一杯分の四五倍もの勘定になることがある。つまり、お上さんの計算では、税金の加算がでたらめなのだ。 そういうカツミで、喜美子はいつも、ほのかな笑みを眼元に....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
と、放二は苦笑してオヤジにだけ聞えるように言ったが、耳の鋭い長平は、状況判断を加算して、ききとることができた。 世間の激浪に損われた跡がミジンも見えない貴公....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
学者の研究によると、この二つのものを別々でなく同時に作用させると両方の作用が単に加算的でなくてそれ以上に有効だということである。云わば一と一とで二以上になるとい....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ん主人家族も生活せねばならない。それらの経費を弁ずるために、仕入値におよそ二割を加算するのが、昔から商売の約束とされてある。日本は生活費が安いから二割で足るが、....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
を占領されたり、音楽を聞かせたりするので、喫茶店はその代をコーヒーその他飲食物に加算するので、前に話したように高価になるのであります。 こういう事情であります....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
個の方程式の中の第一の両辺に pb ……を乗じた後、これら m-1 個の方程式を加算し、両辺から同一の項を省略すれば、右のシステムの中の最初の式と同じ方程式が得....
」より 著者:犬田卯
ら持ち越されていたものだが、それさえ行き悩みつつあったのに、今度はさらに何万かを加算しての新築案。 「また葭簀の壁の学校こしらえて一と儲けする気か知れねえが、も....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
級(二年級の前半)の算術については、 「……右ノ如ク暗算ヲ教フルトキ、兼テ二段ノ加算ノ題ヲ塗板ニ書シ、各ノ生徒ヲシテ一列同音ニ、加算九々ヲ誦シテ之ヲ加ヘシメ、其....