加藤清正[語句情報] »
加藤清正
「加藤清正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加藤清正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
子らしい童児が一人、円《まる》い石を枕にしたまま、すやすや寝ているのを発見した。
加藤清正は笠の下から、じっとその童児へ目を落した。
「この小倅《こせがれ》は異相....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
けて行った。
「閣下は水戸黄門が好きなのだそうだ。わしは人臣としては、水戸黄門と
加藤清正《かとうきよまさ》とに、最も敬意を払っている。――そんな事を云っていられ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ないか?」 先生はこうたしなめたのち、僕の答案へ×印をつけた。 三二
加藤清正 加藤清正は相生町二丁目の横町に住んでいた。と言ってももちろん鎧武者で....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
り、下になりして転げ落ちた末、ついに将監首を獲られたとも伝える。直木三十五氏が、
加藤清正は山路将監を討った以外、あまり武功がないとけなしていたが、山路将監を討っ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
即ち明国出兵を発表した。 兵器船舶の整備を急がせると共に、黒田長政、小西行長、
加藤清正をして、肥前松浦郡|名護屋に築城せしめ、更に松浦|鎮信をして壱岐|風本(....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
くて、軍目付自ら軍律に反した始末なのである。 この職充は平常士を好んで、嘗つて
加藤清正、福島正則等、国を除かれ家を断たれた時、その浪士数十人を引取った程である....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
山の陣城が落成した。その結構の壮偉なるは大阪、聚楽に劣り難しと、榊原康政は肥後の
加藤清正に手紙で報告して居るが、多少のミソはあるにしても、其の偉観想い見る可しだ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
、規模の宏壮要害の完備は、千代田城に次いで名高かった。 金鯱で有名な天主閣は、
加藤清正が自分が請うて、独力で経営したものであって、八方正面を眼目とし、遠くは敵....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
よらず鍼によらず、陰密に人を除こうとするが如きことは有り内の世で、最も名高いのは
加藤清正|毒饅頭《どくまんじゅう》一件だが、それ等の談は皆虚誕であるとしても、各....
「空襲警報」より 著者:海野十三
のは、斜に立てかけてある長い旗竿だった。よし、すこし長すぎるけれど、これを使って
加藤清正の虎退治とゆこう。 「うおーッ、大身の槍だぞォ……」 いきなり湯殿の戸....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
んだ」 「おれは秀吉だからお前は加藤か小西になれよ」 かれはとうとうしゃもじを
加藤清正にしてしまった。だがこの清正はいたって弱虫でいつも同級生になぐられている....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
あった。女ながらもずば抜けた知恵者で、一面権謀術数に富み、一面仁慈寛大であった。
加藤清正や福島正則や、片桐且元というような人さえ、幸蔵主には恩顧を蒙り、一目も二....
「春」より 著者:岡本かの子
が噴き出してさ。おしまいに飛び出したの何だと思って? 秀雄さんあんたなのよ。初め
加藤清正見たいだったのよ。あとでクレオパトラに逢いに行くアントニオになったの。そ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
を判別することも出来るが、馴染の薄い狂言や新狂言の場合には容易に見当が付かない。
加藤清正とか家主長兵衛とか書いてあっても、その清正や長兵衛が果たして登場するのか....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
京城街道をとぼとぼと歩き出した。 こうしてアン巻き屋の男に連れていかれたのは、
加藤清正が朝鮮出兵のときに建立したといわれる「蝋石の塔」の近くだった。彼の住んで....