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加賀
「加賀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加賀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
こ》らした煙管《きせる》である。
前田家は、幕府の制度によると、五世《ごせ》、
加賀守綱紀《かがのかみつなのり》以来、大廊下詰《おおろうかづめ》で、席次は、世々....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
その思い出の中に、長蝋燭《ながろうそく》の光を見、伽羅《きゃら》の油の匂を嗅ぎ、
加賀節《かがぶし》の三味線の音《ね》を聞いた。いや、今十内が云った里げしきの「さ....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
弁難した書物のある事は、知っている人も少くあるまい。これは、元和《げんな》六年、
加賀の禅僧|巴※※《はびあん》なるものの著した書物である。巴※※は当初|南蛮寺《....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
文政《ぶんせい》四年の師走《しわす》である。
加賀《かが》の宰相《さいしょう》治修《はるなが》の家来《けらい》に知行《ちぎょう....
「春昼」より 著者:泉鏡花
いうのがある、屋根安、大工鉄、左官金。東京の浅草に、深川に。周防国、美濃、近江、
加賀、能登、越前、肥後の熊本、阿波の徳島。津々浦々の渡鳥、稲負せ鳥、閑古鳥。姿は....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
面影は、今の東京よりは、当時の両国に見られました。両国でも本家の四ツ目屋のあった
加賀屋横町や虎横町――薬種屋の虎屋の横町の俗称――今の有名な泥鰌屋の横町辺が中心....
「栃の実」より 著者:泉鏡花
から、斧入れずでの。どういうものか、はい、御維新前まで、越前の中で、此処一山は、
加賀領でござったよ――お前様、なつかしかんべい。」「いや、僕は些とでも早く東京へ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
手で失礼でございます。) と湯気の上る処を、卓子の上へ置くんでございますがね、
加賀の赤絵の金々たるものなれども、ねえ、湯呑は嬉しい心意気だ。 (何、鋳掛屋。)....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
手綺麗に行届きおれども、そこら煤ぼりて余りあかるからず、すべて少しく陰気にして、
加賀金沢の市中にてもこのわたりは浅野川の河畔一帯の湿地なり。 園生は、一重の垣....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
まあ、仙人か神様ばかり眺めるものだと思った位だろうよ。東京理科大学の標本室には、
加賀の白山で取ったのと、信州の駒ヶ嶽と御嶽と、もう一色、北海道の札幌で見出したの....
「取舵」より 著者:泉鏡花
間の後その命を拾いしなり。この老いて盲なる活大権現は何者ぞ。渠はその壮時において
加賀の銭屋内閣が海軍の雄将として、北海の全権を掌握したりし磁石の又五郎なりけり。....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
の途中、ちょうど真中処に、昔から伝説を持った大な一面の石がある――義経記に、……
加賀国|富樫と言う所も近くなり、富樫の介と申すは当国の大名なり、鎌倉|殿より仰は....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
にその木のありかをも見出し得ずしてやみたり。 というもの。三州奇談に、人あり、
加賀の医王山に分入りて、黄金の山葵を拾いたりというに類す。類すといえども、かくの....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
。」と縞の先生|活返っていやごとを謂う。 「どうだどころか、もしお前さん方、この
加賀屋じゃ水から飛込む魚を食べさせるとって名代だよ。」 「まずそこらで可し、船が....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、近代の学者たちの洋行で、奥州めぐりを済まさないと、一人前の宗匠とは言われない。
加賀近国では、よし、それまでになくても、内外能登の浦づたいをしないと、幅が利かな....