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加重
「加重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加重の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の便り」より 著者:太宰治
通の顕著な特色のようであります。あなたにとって、一日一日の生活は、自身への刑罰の
加重以外に、意味が無かったようでありました。午前一ぱいを生き切る事さえ、あなたに....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の日本の青年は壮年や、老年に較べてさえ、決して空想家でもなく理想家でもない。年々
加重する失業と貧困とは、後のジェネレーション程之を余計に嘗めねばならぬように、こ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の他合同して不法の行為をなそうとするときは、合同それ自身が独立の罪となり、または
加重の原因となるものとしている。我旧幕時代の「徒党」や、イギリス法のConspi....
「十月革命と婦人の解放」より 著者:野呂栄太郎
して、肥料及び農具代、租税、高利負債等の負担がかえって相対的にまたは絶対的にさえ
加重化し、ために貧小農はもちろん中農までもまったく破滅に瀕し、餓死の状態に陥って....
「異性の間の友情」より 著者:宮本百合子
ある。社会的活動への婦人の進出はめざましいし、その必要の意味も、個人的に社会的に
加重されてきているのであるけれども、その一つの事実がとりもなおさず婦人としての生....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
が、一般に宣伝は一種の広告とも見做されねばならぬ。なぜなら関心に対する刺激を反覆
加重することによって、アッピールを押しつけることが宣伝であるが、恰もそれは広告の....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
所なるは、既に屡々言明しある通りである。軍費の要求が直に一部窮乏せる国民の負担を
加重するが如き懸念は、むしろ為政者の工夫により是正せらるべきものと信ずる。我国の....
「辞典」より 著者:戸坂潤
共通な一致した三角点を発見することが出来る。従って日本精神の内容は又この点に集中
加重される。アジア主義や王道主義の声は衰え農本主義の教説は無用となり、独り絶対主....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、酒、ガソリン、印紙、煙草、等々の消費税其の他の実質的増税、之は一般大衆への増税
加重ではあるが、事実上主に都市住民への負担
加重を意味している。インフレーションに....
「性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
の景色と同様に、面貌の取捨選択からひいては抽出強調をくぐって、簡明化されると共に
加重されて、何かしらプラスの人物性格を形成している。これが歪曲されず、作者の傀儡....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たる者に法権を与えきるという結果になりはしなかったか。脱獄企図のために、相次いで
加重されたその刑罰は、ついには弱者に対する強者の暴行ともなりはしなかったであろう....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
のまとまった考えを、他のところで詳述するつもりでいる。けれども、貨幣贋造や放火や
加重情状付窃盗などの件に対する部分的な死刑廃止とは引き離して、今からただちに求め....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かしこれが事実であるとすれば、私は、その原因を辿ってみれば、それが罪悪及び窮乏の
加重であることを見出すのを、疑わないのである。 1) Cook's Seco....
「絵画の不安」より 著者:中井正一
に物語物絵巻などをのみ対象としている日本絵画壇にとっては、あまりにも激しい題材の
加重であろう。 しかしそれが、われわれの見地のもっている一つの不安であることは....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
のの如くである。けだしもし貧民を雇傭する者はすべて、彼らの敵であり、彼らの圧迫を
加重するものと、考えらるべきであるならば、またもし吝嗇家はこの理由によりその所得....