助け[語句情報] »
助け
「助け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
助けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
盗みをするのも、みんなあの女ゆえである。――現に牢《ろう》を破ったのさえ、次郎を
助けようと思うほかに、一人の弟を見殺しにすると、沙金にわらわれるのを、おそれたか....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
する。それがいったんつかまって拷問《ごうもん》されたあげくに、荘介《そうすけ》に
助けられる。あの段どりが実になんとも申されません。そうしてそれがまた、荘介小文吾....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
やま》と笠置山《かさぎやま》とへ飛んで行って、この通《とお》り御二方の御姫様を御
助け申してまいりました。」と云いました。
しかし二人の侍は、こんな卑しい木樵《....
「河童」より 著者:芥川竜之介
。河童もお産をする時には我々人間と同じことです。やはり医者や産婆《さんば》などの
助けを借りてお産をするのです。けれどもお産をするとなると、父親は電話でもかけるよ....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
信心には及ばない事でございましたら、せめては私の息のございます限り、茂作の命を御
助け下さいまし。私もとる年でございますし、霊魂《アニマ》を天主《デウス》に御捧げ....
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに
助けてやったからでございます。
御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
の医方《いほう》は白癩《びゃくらい》さえ直すと云うことである。どうか新之丞の命も
助けて頂きたい。………
「お見舞下さいますか? いかがでございましょう?」
女....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
。
「誰が轢かれたんだい?」
「踏切り番です。学校の生徒の轢かれそうになったのを
助けようと思って轢かれたんです。ほら、八幡前《はちまんまえ》に永井《ながい》って....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
間だ。己は命を持っていても仕方ない人間だ。己の命をとってくれ。そして己の苦しみを
助けてくれ。
第三の声 莫迦《ばか》な事を云うな。よく己の顔をみろ。お前の命をた....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
のである。「私は、金には不自由をしない人間でね、お望みなら、あなたのお暮し位はお
助け申しても、よろしい。」
李は、話の腰を折られたまま、呆然《ぼうぜん》として....
「白」より 著者:芥川竜之介
黒の鳴き声が虻《あぶ》のように唸《うな》っているのです。
「きゃあん。きゃあん。
助けてくれえ! きゃあん。きゃあん。
助けてくれえ!」
二
白はやっと喘《あ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
「じゃどうしてまた、あすこから下りていらしったの?」と云った。
「鳩《はと》を
助けてやろうと思ったのだ。」
「私《あたし》たちだって
助けてやる心算《つもり》で....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
ヘミアで、ココトと云う機織《はたお》りが、六十年以前にその祖父の埋めた財宝を彼の
助けを借りて、発掘する事が出来た。そればかりではない。千五百四十七年には、シュレ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ったが、しかし不正を言うことは出来ない人であった。 ファラデーはデビーの実験を
助ける外に、デビーの書いた物をも清書されている。 これまでのファラデーは智識を....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
かった。それがこの聖水かけの老人の心をくるしめだしたので、彼は自分の衰えた記憶を
助けてもらう積りで、女房も自分と一しょに教会へ来させた。 ある日の夕がたのこと....