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助右衛門
「助右衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
助右衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
《ねむけ》がさしそうでなりません。」
内蔵助は微笑した。この正月の元旦に、富森
助右衛門《とみのもりすけえもん》が、三杯の屠蘇《とそ》に酔って、「今日も春恥しか....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
。さあござりませ。(無理に源次の手を取りて、下手の入口より娘を伴うて去る) (
助右衛門に扮した仙台弥五七、手代丁稚に扮した三、四人の俳優と揃うて、右手より出て....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
らぬ不覚人の盛政、今更何の相談ぞ、既に北国の運命尽きる日ぞと云って返し戦う。糟屋
助右衛門、好敵と見て五左衛門と引組んだ。
助右衛門、ついに上になり首を掻こうとする....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
「お忙しいところを、ようこそいらせられました。当屋敷の側用人を勤めおります渡辺
助右衛門の母めにおじゃります。さっそくじゃが、不審はあれなる品でおじゃりますゆえ....
「寺坂吉右衛門の逃亡」より 著者:直木三十五
そっ、もう要らねえ、もう要るもんか) と、思ったが、押頂いて、懐へ入れた。富森
助右衛門が、帯に入れる鎖、呼笛、鎖鉢巻、合印の布などの一纒《ひとまと》めにしたの....
「口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
が、となりの部屋から話しに来て、何かとうまく相槌を打っている。 そのほか、富森
助右衛門、真瀬久太夫、岡島八十右衛門など、同志の人々は、こうして町人、郷士、医師....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
監、三番に五手組《いつてぐみ》、梅原弥左衛門、森|民部丞《みんぶのじょう》、門屋
助右衛門、寺村半左衛門、新国上総介《にっくにかずさのすけ》、四番には六手組、細野....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
。維新後に上京して宿屋を開業したが、士族の商法で思わしくない。そこへ旧藩地の百姓
助右衛門が何かの仕入れに三千円を携えて上京し、旧藩の関係で丈助の宿屋に滞在すると....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
る、陸中遠野あたりの物であろう。他の一つは羽前東田川郡立谷沢村大字木ノ沢の、長南
助右衛門氏方のオクナイ様で、同地の斎藤重作君が撮影して贈られたものである。余輩は....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
六が、 「雪じゃよ」 低声でささやいた。 「赤穂も、今年は降ったかな」 富森
助右衛門がつぶやくと、 「のう、十郎左」 三、四人おいて坐っていた大石瀬左衛門....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
て突っ立っていた。 『…………』 その数右衛門が、時々、くすくす笑うので、富森
助右衛門に打ちこまれて敗け色の田中貞四郎は、気になって堪らない。 時々、じろっ....