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「助平根性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

助平根性の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
を酔わしたい、貴方は酔わないと真面目でいけません、ズーと酔ったって正気になって、助平根性を出してお仕舞いなさい、旅では構やアしません」 幸「止しねえ……まア/\....
狼疾記」より 著者:中島敦
平らしくしないんだ。気取ったポーズや、手の込んだジャスティフィケイションのかげに助平根性を隠そうとするのが、みっともないと言ってるんだ。この事ばかりではない。そ....
男ぎらい」より 著者:豊島与志雄
なようです。 犬が好き、そしてポマードが好き。両方の臭いを一緒にすると、それは助平根性の臭いです。あ、とんだことを口走ったが、こうなったらもう後へは引けません....
日月様」より 著者:坂口安吾
押し黙り、ひねくれて、いかにも陰性な感じであっても、一晩なら遊んでもいいぐらいの助平根性はあった。酔っていたから、助平根性は容赦なく掻き立てられても、穏やかなら....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
られたって、食傷するばかりで、さすがの私もウンザリした。私のように根気がよくて、助平根性の旺盛な人間がウンザリするようでは、先の見込みがないと心得なければならな....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ある。 ここへくると、ストリップの今の在り方の下らなさがよくわかる。芸のない、助平根性の対象としてのストリップ。裸の女を眺めて、それからモーローと反対側の方角....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
は珍しく柔軟な、程よいふくらみをもった裸体のせいで、相当のエロチシズムであった。助平根性をかきたてて、ひどい目にあわせようという魂胆かな、と長平は思った。 ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
るものなのである。一応の手間が、かかるものだ。 しかし、美や芸術というものは、助平根性を遊離して、神韻ビョウビョウと、星の如くに高く輝くようなものではなかろう....
裏切り」より 著者:坂口安吾
たの魂の方をこの無学のオイボレにくれるだけの勇気だってありやしないかと――そこは助平根性だよ。私もついフラフラと――イヤ、フラフラどころか実にもう夜の目も寝ない....
悲願に就て」より 著者:坂口安吾
い。それは私の文学の唯一の念願である。が、目下の私は泥棒か人殺しか鼻持のならない助平根性でも描くよりほかに仕様がない。いや、それすらも書けそうもないのだ。ただ私....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
すぎても勝負がきまらないと、女房が 「ラジオ止めましょうか」 と云う。私はやや助平根性を起して 「マ、待て、待て」 と云うが、十秒たって勝負がきまらなければ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
の壁に附いて忍んで行く、 あの痩猫のような心持ですね。 盗坊根性がちょっぴりと、助平根性がちょっぴりと あるにはあるが、先ず大体|頗る道徳的ですね。 なんだかこ....