助手[語句情報] »
助手
「助手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
助手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
日幾人となく扱いつけているくせに、やはり好奇な目を向けて葉子を見守っているらしい
助手たちに、葉子はやせさらばえた自分をさらけ出して見せるのが死ぬよりつらかった。....
「星座」より 著者:有島武郎
間はわかった。園は未練を残しながら顕微鏡の上にベル・グラスを被せた。いつの間にか
助手も学生も研究室にはいなかった。夕闇が処まだらに部屋の中には漂っていた。
三....
「外科室」より 著者:泉鏡花
に望みたるごとく、平然としてひややかなること、おそらく渠のごときはまれなるべし。
助手三人と、立ち会いの医博士一人と、別に赤十字の看護婦五名あり。看護婦その者にし....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る根拠がある。 一六七五年に、パリで有名な天文学者カッシニ(Cassini)の
助手を勤めていたデンマーク人ロェーマー(〔Ro:mer〕)が、天文学上重大な意義....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
際に動かせ、しゃべらせてみる。(むろん大略でよろしい。) 一、右の三項の間、演出
助手、カメラマン、照明部、録音部、大道具、小道具、移動車の係などそのときの仕事に....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
まで、――この雑仕婦は物頂面して睨んでいた。 不時の回診に驚いて、ある日、その
助手たち、その白衣の看護婦たちの、ばらばらと急いで、しかも、静粛に駆寄るのを、徐....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の場末より高くない。 お職人が念のために、分け目を熟と瞻ると、奴、いや、少年の
助手が、肩から足の上まで刷毛を掛ける。「お麁末様。」「お世話でした。」と好い気持....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
したが、病勢は日に日に募る。しかも力が強くなって、伸しかかって胸を圧える看護婦に
助手なんぞ、一所に両方へ投飛ばす、まるで狂人。 そうかと思うと、食べるものも尋....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のあいだにはかなり高いさくがあって、ふとい鉄の棒が、まあ、ずいぶんやせこけた志願
助手ででもあったらむりにもぬけられそうな、というくらいの間をおいて並んでいました....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
あごに持つて行つて、いかにも思慮ぶかそうに上眼を使つて考えた。 ポーリン探偵の
助手はニック・カーターである。この人はポーリン探偵より背が高く、やや柔和そうにみ....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
消えてゆきました。 朝の八時になりました。ツークーマンのお医者さんは若い一人の
助手をつれて病人の家へ来ました。そしてしきりに手術をうけるようにすすめました。メ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
会すると、デビーは「まだ商売かえをするつもりか」と聞いて、それから「ペインという
助手がやめて、その後任が欲しいのだが、なる気かどうか」という事であった。ファラデ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
用に当若先生の評判、午後からは病院に通勤する朝の内だけは、内科と外科としかるべき
助手を両名使って、なお詰めかける患者を引受け切れず、外神田に地を選んで、住所の町....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
) とあきらめたように、しかも哀にきこえた処へ、廻診の時間じゃないのに、院長が
助手と看護婦長とを連れて、ばたばたと上って見えて、すっとこの室の前を通ったんだね....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
血のついた屑切なんか取散らかして、蛆虫め。――この霊地をどうする。」 自動車の
助手に、松の枝を折らせ、掃立てさせた傍ら、柄杓を取って、パッパッと水を打つついで....