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助産
「助産〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
助産の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モスクワ日記から」より 著者:宮本百合子
背中を撫ではじめた。 分娩室では、丁度今五人の産婦が世話をされているところだ。
助産婦が敏捷に体と手とを働かしながら、単純な優しい、励ましの言葉をかけてやってい....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
に慰藉料まで請求するという。それからまた、ある淫奔な娘を堕胎の嫌疑で取調べると、
助産婦と結託しているのでなかなか真相がつかめない。密告によるものだけれども、その....
「おさなご」より 著者:羽仁もと子
大むかしの幼児《おさなご》と生まれたときからすでにちがっているでしょう。年とった
助産婦さえもそういいます。いまの赤ん坊はその人たちのはじめに見た多くの赤ん坊より....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
がよっぽど豪かった、」と手柄顔をした。それから以来習慣が付き、子を産む度毎に必ず
助産のお役を勤め、「犬猫の産科病院が出来ればさしずめ院長になれる経歴が出来た、」....
「俗臭」より 著者:織田作之助
江が若い頃、詳しくいえば十八歳から二十一歳までの足掛け四年間、京都医大附属病院で
助産婦見習兼看護婦をしていたことゝ関係がある。 看護婦時代、醜聞があった。恋愛....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
一種の賤者が産婦の世話をするという地方は少くなかった。またトリアゲと称する往時の
助産婦が実は子おろし婆々の手に委せて、暗から暗へ葬ってしまわねばならぬこととなっ....