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「助言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

助言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
の古老に頼めば知っていて教えて呉れることだの、主人の研究の資料になりそうなことを助言していたが、私の退屈にも気を配ったと見え 「奥さん、この東海道というところは....
奈々子」より 著者:伊藤左千夫
のように思われて、線香は立てた。それでも燈明《とうみょう》を上げたらという親戚の助言は聞かなかった。まだこの世の人でないとはどうしても思われないから、燈明を上げ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んで置いた。甲州屋としては、もうほかに施すべき手だてもないので、半七は今更なんの助言をあたえようもなかった。しかし明日になったならば、子分の者どもに云いつけて、....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
という名で総称していた。――しかしこれらの星の軌道には、彼らのいうところでは、『助言する神々』と呼ばれる三〇の別の星がある。そのうちでの首座の神々として一二を選....
白蛇の死」より 著者:海野十三
学のW助教授が一目これを見るや、「君、これは高圧電気に感電した時受けた傷だよ」と助言した。 警察署では主任が吉蔵の調べに手を焼いて、一先ず訊問を打切り、屍体遺....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ったらしい。我々も意地になって承知した。その場で鬼太郎君が筆を執って、私も多少の助言をして、二十分ばかりでともかくも其の唄の件だけを全部書き直して渡した。すると....
遺書」より 著者:尾崎秀実
今後の諸情勢と楊子自体の希望によって決定さるべきものであり、英子と雖も単に親切な助言者以上の役割を努める以外に、自分の意思を強いても無駄であると知るべきでしょう....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
統領Z提督が、こんどの超冒険旅行の計画者であるわけだ。わしたちは、絶えず統領から助言をうけ、命令を受取っている」 「すると、その統領なる人物は、ドイツ本国にいる....
」より 著者:織田作之助
を習った。和尚は無類のお人よしであったが、将棋好きのためしばしば人にきらわれた。助言をしたといってはその男と一週間も口を利かず、奇想天外の手やと言って第一手に角....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
然草の作者が、もし自分と同じような意見をもっていてくれたら、かれは思い切ってその助言に従おうと考えていたのであった。 来て見ると、果たして彼は自分と同じ意見で....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
かった。大勢の人が押合ってごたごたしているなかで、岡君が執筆する、わたしが傍から助言する。もちろん大いそぎで、ともかくも三十分あまりの間に一幕の浄瑠璃を書きあげ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、フランシスはまた、伯爵の必要に応じて、いつでも助力に馳せつける身構えだった――助言とか、公文書の草稿とか、念入りな象徴的祝辞文(つまり女王の御機嫌をとるための....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
所という義であろうと申すから、拙者が「日本語ではドクトルは毒をとる意味である」と助言した。そうすると一同が、ドクトル・ペーンは和英相通じて医者相当の名であるとの....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
にしても「この畑地には比較的野菜を蒔いた方が適するだろう」くらいのところまでしか助言を得られないでしょう。進んで野菜のなかの何種類が適するかというところまでいい....
」より 著者:織田作之助
はお人善しの老人であったが、無類の将棋好きでこと将棋に関するとまるで人間が変り、助言をしたと言ってはその男と一週間も口を利かず、奇想天外やといって第一手に角頭を....