労う[語句情報] » 労う

「労う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

労うの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島崎藤村
足を拭いて、板の間のところにカシコマった。 「さあ、やっとくれや」 と達雄は慰労うように言った。隠居は幾度か御辞儀をして、「頂戴」と山盛の飯を押頂いて、それか....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
慨に浸らずにはいられない。自分は自分の青春に対してかぎりなき愛惜を感じる。そして労う心地をさえ抑えることができない。自分の青春はじつに真面目で純熱でかつ勇敢であ....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
うか。もし私に果すべき仕事を以て限られている私の生活の――時間の――有限性を思い労う正当な倫理的権利を見出さない。それは全く贅沢な労いである。併しもし一旦仕事を....
黒百合」より 著者:泉鏡花
取った。 「今帰るのかい。」 「は……い。」 「暑いのに随分だな。」 思入って労う言葉。お雪は身に染み、胸に応えて、 「あなた。」 「ああ、」 「お医者様は、....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
る妹が帰って来まして、七条駅まで迎えに行き、昨秋以来の、なつかしい逢瀬の、互いに労う挨拶を交わす時にも、兄妹ともしあわせな心地につつまれました。 私の新しい家....