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労働力
「労働力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
労働力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「熊の出る開墾地」より 著者:佐左木俊郎
自分達の餓えを凌ぐのに足るだけの、蕎麦、馬鈴薯、南瓜などを作るだけで、それ以外の
労働力はすべて開墾に注ぐのだった。完全にその土地を自分達の所有にしようとの努力だ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
」。かくて女は夫を主君とする封建的家庭の人的労働用具に他ならぬ。人的労働用具乃至
労働力は最も経済的でなくてはならぬ、「下部あまた召使とも万の事自ら辛労を忍て勤る....
「放浪の宿」より 著者:里村欣三
勢のないものにしてしまわなければ承知しないのか! だからこそ、支那人に内地人の
労働力が、邪魔っけな石塊みたいに、隅の方に押しこくられずにはいないのだ。洋服が決....
「火星探険」より 著者:海野十三
いことは分りましたが、しかしここは火星国です。火星人の智恵、火星の資源、火星人の
労働力――そういうものはうんとあるではありませんか。それにあのギネという火星人は....
「科学論」より 著者:戸坂潤
定(技術性)が、労働手段に就いては、所謂「労働手段の体系」として見出される。次に
労働力に就いては、之が労働技能。 * 技術の概念に関する議論に就いては、拙稿「イ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
産力の構成要素で最も重大な意義を有つものは少くとも二つあるように見えるが、一つは
労働力。技術はかくて、全く経済的・社会的・(夫は更に政治的ともなる――技術の問題....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
れた社会の発展段階に於て具体的内容を有ったものとして、考えられる時、それが人間的
労働力に他ならない(マルクスの所謂「抽象的人間労働」による「
労働力」)。
労働力・....
「辞典」より 著者:戸坂潤
来物質的生産は物質的生産力によって営まれるのであるが、この生産力には人的要因たる
労働力と物的要因たる労働要具の体系とが含まれる。所でこの
労働力の一つの資格が技能....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
従って又日本労働者の特殊な生活の簡易にあるのだという。ここで産業合理化というのは
労働力搾取の高度化ということで、又技術の優秀というのは機械設備が優秀であることで....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
建的な奉公制度と一定の連がりがあるのだと思うが、とに角各種の身柄拘禁制度を伴った
労働力売買の自由契約、又はペテン契約は、わが国の労働条件の特色をなしている。年期....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
と思われるからだ。尤も吾々は、かつて農山漁村の民衆生活を心配したり、後には軍義的
労働力としての民衆の体位を心配したりする、ああいう心配の仕方によって民衆のことを....
「技術と科学との概念」より 著者:戸坂潤
してまず批判を要する。技術を物的生産力水準という風に考えれば、労働手段の体系も、
労働力も、その資格づけ(Qualifikation)について、技術と呼ばれること....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
ません。日本へ帰るまで、この島に置いてください」 「いかん。君を救けたのは、君の
労働力を必要としたからだ。つまり、君に、炊事やそのほかの仕事をして貰おうとおもっ....
「狂馬」より 著者:佐左木俊郎
坑に蒸気機関や電動機の採用されていなかったころ、人間の肩や背の他には、馬が一切の
労働力を供給していたのだから。炭坑に機械力が這入って来てから、馬は、次第に廃れて....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ノ延長線は紙上計画に止まり大体有事の日、工事に取りかかる考えであったが、開戦後は
労働力の不足等の関係で大して工事を施されていなかった。またマジノ線に連接してベル....