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「労働問題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

労働問題の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宣言一つ」より 著者:有島武郎
としつつあることだ。ここで私のいう労働者とは、社会問題の最も重要な位置を占むべき労働問題の対象たる第四階級と称せられる人々をいうのだ。第四階級のうち特に都会に生....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
は)とか何とか話しかけたのがもとだった。 僕は年は二十八、社会学専攻の一学生、労働問題研究のためのフランス留学、という触れこみだった。したがって、その水兵との....
獄中生活」より 著者:堺利彦
(第二巻、第三巻) 予はまずゾラの「真理」を読んだ。これは予がさきに抄訳した「労働問題」「子孫繁昌の話」とともに、ゾラ最終の三大作をなすもので、主としてドレフ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、現在の現実問題の実際的解決に代えようとする意図なのである。仏典を講釈して現下の労働問題を解決し得ようといった類の企てが夫なのである。古典が成立した時代に於てし....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
への、一つの模範とさえなる可能性を有っている。労働力の軍隊化は三七年の国家による労働問題対策の一つにさえなるかも知れぬ。 産業統制の次には議会政治自由の統制で....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、日本の現実を動かしているのが事実なのである。 ある評論家は最近の社会問題が、労働問題から農村問題に転向した(?)という発見をしている。農村問題が一種の労働問....
獄中消息」より 著者:大杉栄
仏文、ラブリオラ著、唯物史観。ルボン著、群集心理学。 独文、ゾンバルト著、労働問題。菜食主義(ドクトル加藤所有。これは長々の実行で実は少々心細くなったから....
戦争論」より 著者:坂口安吾
もので、この重大な生活問題を社会の片隅で処理しているのが間違いだと思う。 私は労働問題審判所というものを設け、最高裁判所、内閣、この二つと並べて、三位同格の最....
鸚鵡のイズム」より 著者:寺田寅彦
大根の栽培法に関する書物を五、六冊も読んで来客に講釈するか、あるいは神田へ行って労働問題に関する書物を十冊も買い込んで来て、それについて論文でも書くとすればどう....
人造物語」より 著者:海野十三
いろいろの職業につき、人間は、ますますする仕事が無くなって来るであろう、随って、労働問題など、今日とは別な意味で論議せられることになり、社会状態は驚くべき変化を....
アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
と、外国人との労働競争の事について詳しく教えている。 小学生に対して労働運動、労働問題を教えている現象を見た私は、恐るべきものはアメリカの軍隊でなく、此の教科....
不在地主」より 著者:小林多喜二
ない。――ここに来て、それが始めて分った。阿部さんに紹介されて来た人達は、ここで労働問題などを研究している。俺は何も分らなかったが、すすめられて出ている。出てよ....
白い道」より 著者:徳永直
吉も「喰いつめた」一人であった。新聞社でストライキに加わって解雇され、発電所で「労働問題演説会」を主催した一人だというので検挙され、印刷工組合の組織に参加すると....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
、後から大塩平八郎君が来るはずだから大塩君に頼みたまえ! 大塩君は、天保時代から労働問題――いや社会問題には詳しくっておられるのだから、……しかしどうも、賀川君....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
う。社会保健省という所で、肉体的健康を専門に管轄するのかと思うと、そうではなくて労働問題や小作問題や就職問題までも片づけるという、この不思議な結論を導くロジック....