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労症
「労症〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
労症の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
聞いてみる。 内湯もある、外湯もある、蒸湯もある。リョウマチや、胃腸の病気や、
労症《ろうしょう》や、脳病に利《き》き、婦人の病や、花柳病の類《たぐい》にも効が....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
本全国民にとっても人ごとではないのである。 しかし、少数の学者や自分のような苦
労症の人間がいくら骨を折って警告を与えてみたところで、国民一般も政府の当局者も決....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
りで居られるのは何より心配ですよ。 第一躰のためによくありませんのさ。 昔の
労症労症って云ったのは皆座って居る者に限って掛ったものですからね。 と真面目ら....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
長生きもするだろうが、そうでないところを歩かせたりすると気鬱からすぐ労咳になる。
労症労咳、繰り返していうようじゃが、命取りじゃ。これは知っていなさるなよく」 ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
減らされてきた神経のせいだろう。 神経衰弱――源内流でいえば、心病、あるいは心
労症というに違いない。常に不安を感じ、焦躁にかられ疑心にくらまされ、幻覚をえがく....