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「労銀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

労銀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
》、繃帯|巾《ぎれ》、…… 「出産。生児の衣服、産室、産具…… 「収入及び支出。労銀、利子《りし》、企業所得…… 「一家の管理。家風、主婦の心得、勤勉と節倹、交....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
ながめた。それには、要求条件の原案らしい文句が、書かれてあった。労働時間の制定、労銀増額、公休日、出帆、入港は翌日休業、公傷、公病手当の規定及び励行、深夜サンパ....
読書法」より 著者:戸坂潤
った。」(五八―九頁)。 三年前の著『農村工業』をこの著者は引用する。「農村の労銀は大体に於て今日は大都市の三分の一である。而も三倍の労銀を得る大都市の労働者....
雨の回想」より 著者:若杉鳥子
置いてくれるのだった。――それはお婆さんが近所の使い走りや洗濯をして、僅かに得た労銀なのだった。私はまたそんな貴い金とも知らず、貰うとすぐ養家へは内密で買い喰い....
新しい婦人の職場と任務」より 著者:宮本百合子
、高賃銀低コストを目標としているのであるが、本年の春、ある村で作業場の賃銀が村の労銀の水準に対して高すぎるという苦情が出たことが報告されている。村の労銀というの....
社会時評」より 著者:戸坂潤
あった、早速代表三十名を先頭に約百名の者が即日市庁に押しかけて牛塚市長に面会し、労銀値下げ反対その他の要求を含む要求書を提出して陳述する処があった。その際定石通....
婦人指導者への抗議」より 著者:与謝野晶子
或人たちが各種にわたる家庭の内職を紹介して婦人や小児に奨励されるのを見ると、その労銀の余りに低いことや、その仕事の余りに人間を過労させることや、殊に幼年期の子女....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、この姫君から命ぜられた課役《かえき》に対し、それを完全に仕遂げた時は、通常の労銀の二倍は下し置かれることが例になっているから、迷惑の色は、報酬の艶を以て消し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
していることは、疑いがありません。 しかし、その仕事の多寡《たか》を計算して、労銀を払い渡すという時になると、与八はいない。いないのではない、姿が見えなくなる....
男…は疲れている」より 著者:宮本百合子
庭に対する節約宣伝のような、やや消極的方面の問題、また積極的には女性の自給自立、労銀等の問題から、根本に近い、社会主義上の諸問題が、惹起されます。これ等は、おも....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
搗きであるから、原料米を前もって安価に仕入れられると同時に、また徹夜手当その他の労銀を著しく低減し得るので、顧客に対しても一割または一割半の廉価にて勉強する事が....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
に異《ちが》う。 苟《いやし》くも人格を有するものには、経済学の教《おし》える労銀論《ろうぎんろん》は決して当《とう》を得たとはいわれぬことが多い。ことに使わ....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
、企業者は、原料を他の企業者から購い、地代を支払って土地所有主から土地を賃借し、労銀を支払って労働者の人的能力を賃借し、利子を支払って資本家の資本を賃借し、最後....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
けられ、石炭の積込の小僧として働かされたが、その関係で折尾に納屋を建てて、坑夫の労銀の頭をはねることを覚え、坑夫に金を借して高利を取ることを商売にして小金を溜め....
蝸牛の角」より 著者:和辻哲郎
公園の側に立つとする。目に映る民衆の大部分は、営々として、また黙々として、僅少の労銀のために汗を流している人々である。彼らはその労働を怠ることなくしてはこの老人....