効力[語句情報] »
効力
「効力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
効力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ふ》えれば、きっと今よりも雄の河童は追いかけられずに暮らせるでしょう。しかしその
効力もしれたものですね。なぜと言ってごらんなさい。官吏同志でも雌の河童は雄の河童....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
公告期間を経過しなければならないが、財産権としては、この出願公告の日から、立派に
効力を発生するのであった。 公告期間六十日間に、もし他より特許異議申立てがあれ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
縦深に配置するのであります(上図参照)。このような兵力の分散により敵の砲兵火力の
効力を減殺するのみならず、この縦深に配置された兵力は互に巧妙に助け合うことによっ....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
・日活・新興・大都、以上四社が共同利益を目的とする協約を結んだことによって新たに
効力を発生した一つの結社をさすのであって、その協約を四社協定(以前の五社協定)と....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
た毒瓦斯は、正二時間に亘って一家を全滅させているのだった。速水は毫もその毒瓦斯の
効力を疑わなかった。 「ここが、動坂三郎の寝室だ。T市の黄金の鍵は、必ず彼の身辺....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
つくされる虞れがある。この原子爆弾は、今後益々改良され強化される事であろう。その
効力は益々著しくなる事であろう。 戦争は終結だ。 ソ連がこの原子爆弾の前に、....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
も、それは蛙の面に小便、鰐の面に水のたぐいであって、とても義弟の行状を改めさせる
効力のないことは、それを試みるまでもなく分っている。 こういう次第だから、烏啼....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
いたときには、傍にドイツ兵がいたというのだ。これは一時性の神経瓦斯だ。一時性では
効力がうすい。これに対してわしが考えたのは、持久性の神経瓦斯だ。これをちょっと嗅....
「空気男」より 著者:海野十三
は考えていなかったのである。 粉末の消身剤は、例の電気的に消身する青い器械とは
効力がちがっていた。粉末の方は、ずっと前に発明したもので、効き目は青い器械よりは....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たら……。ああ、神よ禁じたまえ」と、教授はやや急き立って答えた。「あらゆる医学的
効力は、われわれが植物毒剤と呼ぶものの内に含蓄されているというのが、彼の理論であ....
「端午節」より 著者:井上紅梅
上程し、「教員が授業しなかったら未払月給を渡す必要はない」と言った。これは少しも
効力がなかったが、方玄綽は前の「授業すればお金をやる」という政府の言葉を思い出し....
「妖怪学」より 著者:井上円了
を養成するにほかならず。かの薬石のごときも、ただその妨害を妨ぎ、その養成を促すの
効力あるのみ。果たしてしからば、人の身体には損所その一部分に生ずるときは、自然の....
「妖怪談」より 著者:井上円了
を積まねばならぬ。あたかも撃剣のごとく、練習によりてその気合を認めるので、初めて
効力を生ずるものですから、素人にはできませぬのである。しかるに、撃剣家がその気合....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
え所在に窺い知ることが出来た。例えば大木の根を一気に抜き取る蒸気抜根機が、その成
効力の余りに偉大な為めに、使い処がなくて、※びたまゝ捨てゝあるのを旅行の途次に見....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
以上の短日月の間に解決せらるる事もあったけれども、それは戦争の絶対性を欠き、その
効力は極めて薄弱にして間もなく又戦争が開始せられ、慢性的内乱となったのである。 ....