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効目
「効目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
効目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
悦ばせた。 アンダーソン教授 択ばれた対策は、いよいよ実行に移された。 その
効目はどうかと、全世界の人々は、その報告を待ちかねた。だが、その報告は人々の期待....
「振動魔」より 著者:海野十三
流石に柿丘も不愉快になった。だが手軽くこの音響をやめては、折角の堕胎作用も十分な
効目を奏さないことだろうと思って、我慢に我慢をして押釦から指尖を離さなかった。 ....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
で、一時間ずつ交替で、なにかこう体験というか、実話というか、兎に角、睡気を醒ます
効目のある話――それもなるたけ、あまり誰にも知られていないという話を、此の場かぎ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
意して云った。「あなた、この頃、ちと晩酌が過ぎますよ」 「莫迦ッ。折角の訓辞が、
効目なしに、なっちまったじゃないか!」口のところへ持ってゆきかけた盃を途中で停め....
「地獄街道」より 著者:海野十三
のだ。或るバーの棚の或る一隅にあるんだ。ところがそのバーの主人も、その酒の本当の
効目というものを知らないのだから可笑しな話じゃないか」 「それでは若しや……」 ....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
。彼女はそこで貪るように、あの煙草を喫ったのだった。喫っているうちに、次第に薬の
効目はあらわれた、彼女は平衡な心を取りかえしたのだった。彼女がソッと現場を逃げだ....
「蠅」より 著者:海野十三
膨れてゆくようであった。 「ほほう。蠅が生長してゆくぞ。なんという素晴らしい薬の
効目だ」 蠅は薬がだんだん利いて来たのであろうか。見る見る大きくなっていった。....
「蠅男」より 著者:海野十三
……」 それを聞くと、蠅男はなに思ったか、お竜の方にそれとサインを送った。その
効目か、お竜の指の力は、申訳にすこしゆるんだようだ。 「早く云え」 「うむ」と帆....
「地球要塞」より 著者:海野十三
は、あわてて、座席から腰をあげ、自動車のハンドルに手をかけた。 だが、毒瓦斯の
効目《ききめ》の方が、もう一歩お先であった。マリ子は、ハンドルを握ったまま、顔色....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
メートルの地層に堅固なる地下街を建設したことによって、敵国は空中よりの爆弾が一向
効目がなくなったことを確認し、そして遂に、その軍用機整備の縮小を決行するに至った....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
ます。そういう防毒手段のわかっている毒瓦斯は、今じゃどこへ持っていって撒いても、
効目がありません。もっとよく効く、目新らしいものがいいですなあ」 南京虫退治の....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
るものじゃったのじゃ、すくなくとも昨日までのところは……。しかしあの金博士に限り
効目がないので呆れている。察するところ、金博士のあの素晴らしい食慾が、一切を阻ん....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
を詰めあわせた食料容器の蓋をぽかんと払ったものである。 4 やっぱり
効目があった。燻製料理は、金博士にとって、恰もジーグフリードの頸に貼りついた椎の....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
だの馬だのを殺すのである。それから地雷弾というのがあって、これは地雷と同じような
効目があるので、あまり堅固でない物を破壊するためのもの。それから破甲弾というのは....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
それからそれへと、いくつも並べ唱えては、老人が全快に向うことを祈った。しかしその
効目はすこしも現れて来る模様がなかった。もしや、老人が此儘死んでしまうようなこと....