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効験
「効験〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
効験の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしの」より 著者:芥川竜之介
も見せたり、買い薬もしたり、いろいろ養生《ようじょう》に手を尽した。しかし少しも
効験《こうけん》は見えない。のみならず次第に衰弱する。その上この頃は不如意《ふに....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
の前に手をついた。 「唯今も仰せられました通り、あらゆる神社仏閣の雨乞いが少しも
効験《しるし》のないと申すは、世も末になったかのように思われて、神ほとけの御威光....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うと、行者はお豊を神壇の前に坐らせて、一種のおごそかな祈祷を行なってくれた。その
効験は著しいもので、お豊はそのあくる朝から神気がさわやかになって、七日ほどの後に....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の立像で、そのむかし渋谷の長者の井戸の底から現われたと伝えられている。腫れものに
効験ありと云うのであるが、その他の祈願をこめる者もある。いずれにしても、ここに参....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
傍へ奪ったのである。 十二 「芭蕉の葉煎じたを立続けて飲ましって、
効験の無い事はあるまいが、疾く快うなろうと思いなさる慾で、焦らっしゃるに因ってな....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
、残酷だか知れないが、衰弱した神経には過敏な注射が必要だ。僕の追窮するのは即座に
効験ある注射液だ。酒のごとく、アブサントのごとく、そのにおいの強い間が最もききめ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
らず」と云い、「われ六、七歳のころより好みくひて、八十歳まで無病なるはこの霊薬の
効験にして、草根木皮のおよぶ所にあらず」とも云っている。今日でも彦麿翁の流れを汲....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
山伏や行者などを代るがわるに呼び迎えて、あらゆる加持祈祷をさしてみたが、いずれも
効験がない。そのうちに、下男のひとりがこういう秘密を主人夫婦にささやいた。 そ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
とになる。この回復の徴を齎した「うま酒」はあたかも霊薬の如きものであった。霊薬の
効験は著しかったといって好い。鶴見はそれをよろこんで、将来に何物をか期待する予感....
「魚妖」より 著者:岡本綺堂
あるべからず、われ六、七歳のころより好み食いて、八十歳までも無病なるはこの霊薬の
効験にして、草根木皮のおよぶ所にあらず。 大正十三年六月作「週刊朝日」....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
いわずろうている。この病いは和丹両家の典薬どもにも匙を加えようがない。加持祈祷の
効験もない。枕もとには重恩の家の子、老若の女房ども、新古参の盲法師、歌連歌の者、....
「妖怪学」より 著者:井上円了
つぎに、いまだ学識に富まざる年少の書生をその中に加えて試みしに、なおはかばかしき
効験を見ず。つぎに、その年少の書生と四十前後の婦人とをしてこれを験せしむるに、果....
「迷信解」より 著者:井上円了
しかるに、隣家に神巫ありて占いをよくし、また祈り祭りをなして、病気そのほか諸事に
効験あり。ことに紛失物などには、妙にその所有を知るとの評判高く、かつ人の勧めもあ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
つぎに、いまだ学識に富まざる年少輩数名をその中に加えて試みしも、なおはかばかしき
効験を見ず。つぎに、その年少輩と四十前後の婦人とをしてこれを験せしむるに、果たし....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
う村へ着いた。その村に温泉があって現に入浴の出来るのが三ヵ所ばかりある。どういう
効験があるか詳しいことは解りませんが、僂麻質斯には余程いいようです。で、川の中に....