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勁敵
「勁敵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勁敵の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ので、フフンというように微笑したのを、早くも敬四郎がちらりとながめて、おそるべき
勁敵《けいてき》の捕物名人に、おそるべき慧眼《けいがん》のホシをつけられたら、し....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
能く飛ぶ、竜これを畏《おそ》る故に常に雷に撃たるという、竜宮入りの譚に蜈蚣を竜の
勁敵としたるもまことに由ありだ、西洋には蜈蚣蛇を殺すという事下に言うべし。 秀....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
打仰ぐ空次第に高く、鷲は早や光のない星のようになって消えた。 少年は、熟とその
勁敵の逸し去ったのを見定めた様子であったが、そのまま滑かな岩に背を支えて、仰向け....
「物理学の要用」より 著者:福沢諭吉
これを疑う者、はなはだ稀《まれ》なるが如し。いずれも皆、真理原則の敵にして、この
勁敵《けいてき》のあらん限りは、改進文明の元素は、この国に入るべからざるなり。 ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
失うたるものなり。洋商の向かうところはアジヤに敵なし。恐れざるべからず。もしこの
勁敵《けいてき》を恐れて、兼ねてまたその国の文明を慕うことあらば、よく内外の有様....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
岳に対しては、南穂高の鋭峰、東北、常念岳や蝶ヶ岳を邀うには、屏風岩の連峰、北方の
勁敵、槍ヶ岳や大天井との相撲には、北穂高東穂高の二峰がそれぞれ派せられている、何....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
岡清十郎一門と試合った時にも、同様な兵法を踏んでいるが、船島でも、武蔵は小次郎を
勁敵と見たので、よほど大事をとったらしい。 敵を精神的にみだしてから立ち向う。....