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「勃興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勃興の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
なるはずだ。 しからば、来たるべき時代においてプロレタリアの中から新しい文化が勃興するだろうと信じている私は、なぜプロレタリアの芸術家として、プロレタリアに訴....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
説を考えてみてもそうだ。たといクロポトキンの所説が労働者の覚醒と第四階級の世界的勃興とにどれほどの力があったにせよ、クロポトキンが労働者そのものでない以上、彼は....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
張し始めたのは、誰も知るごとく、日清戦争の結果によって国民全体がその国民的自覚の勃興《ぼっこう》を示してから間もなくの事であった。すでに自然主義運動の先蹤《せん....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とを埋めるために、面は物象の量と積とを表わすためにのみ用いられた。そして印象派の勃興はこの固定概念に幽かなゆるぎを与えた。即ち絵画の方向に於て、色と色との関係に....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
この説はまたウプザラにおいても盛んな論争を惹起し、それが多分スウェーデンで科学の勃興を促す動機となったようである。宗教方面の人々はこの新説を教壇で宣伝することを....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を唱え心に戦争の不滅を信ずるものがあるならば、真に憐むべき矛盾である。日本主義が勃興し、日本国体の神聖が強調される今日、未だに真に八紘一宇の大理想を信仰し得ない....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
関係上、ここでは元遺山の『続夷堅志』を紹介することに致しました。 元は小説戯曲勃興の時代と称せられ、例の水滸伝のごとき大作も現われて居りますが、今晩のお催しの....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
な時代さえ前九年後三年、十二年で東北征伐の大遠征を終ってる。平家が亡びたのは其の勃興したる平治から初めて檀の浦の最後までが二十七年、頼政の旗上げから数えるとたっ....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
既に瀕死の状態にあるものと見ていい。そして其の廃墟の上に、民衆の新しき社会が将に勃興せんとしつつある。 此の新勃興階級はそれ自身の芸術を持たなければならない。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て何をするという方角もなく、満腔の不平を抱いて放浪していた時、卒然としてこの文学勃興の機運に際会したは全く何かの因縁であったろう。 当時の春廼舎朧の声望は旭日....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
の三氏が中心となって組織した硯友社も無論「文学士春の屋おぼろ」の名声に動かされて勃興したので、坪内君がなかったならただの新聞の投書ぐらいで満足しておったろう。紅....
四十年前」より 著者:内田魯庵
欧化の大洪水もまた新らしい文化を萌芽するの養分を残した。少なくも今日の文芸美術の勃興は欧洲文化を尊重する当時の気分に発途した。 井侯が陛下の行幸を鳥居坂の私邸....
革命の研究」より 著者:大杉栄
も、その後継者であると自負している諸労働党の堕落を思えば(これはサンジカリズムの勃興以前に書いたものだ)、労働者がその約束について信仰を失って、その心に絶望を抱....
美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
れて出かけた、なるほど空地の真中は一杯の人だかりだった。人垣を覗いてみると、最近勃興しかけた鷹狩を真似て、芸人風の男女が子供相手の商売をやっているのだった。 ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の方針、あらゆる困難を排除して目的を確保した不撓不屈の精神、これが今日のドイツの勃興に与えた力は極めて偉大である。ほとんど全欧州を向うに廻して行なった長年月にわ....