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勃起
「勃起〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勃起の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
女歌劇場、それらの場所にいたあらゆる階級人が、驚愕《きょうがく》するような事件が
勃起《ぼっき》した。 それはアメリカ資本主義に崩壊の徴《しるし》があらわれたこ....
「新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
。上海が彼女の舞台なら、そのコスチュームはノラの薄鼠色の皮膚だ。新しい薔薇戦争の
勃起する魅力がそこにある。黄浦口《コウホコウ》にのぞんだパブリック・ガーデン、そ....
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
岳、大天井岳、剣岳などは、いずれも肩幅が濶《ひろ》く胛肉《こうじゅう》隆々として
勃起している、山形分類を行えば、先ず穹窿《ドーム》形の部に入るべきであろう。 ....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
た。「駄目だ、伜が立って!」 「どうしたら、ええんだ!」――終いに、そう云って、
勃起している睾丸を握りながら、裸で起き上ってきた。大きな身体の漁夫の、そうするの....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
小説を読んで感これを久うした含宙軒師匠がニヤリニヤリと、フウム、あの薬をのむと、
勃起しますかなア、とお訊きになったが、
勃起はどうでしょうか。私は中毒するまで気が....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
紅茎白色ナリ若《モ》シ人コレヲ手ニテ握トキハ則チ痩セ縮ム放ツトキハ忽《タチマ》チ
勃起ス老スルトキハ蓋甚ダ長大ナリ」と書き、握リタケとして握り太なヅッシリしたキノ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
出て来る山雲を退散せしむる状をなして大いにその雲と戦う。けれども雲の軍勢が鬱然と
勃起し、時に迅雷轟々として山岳を震動し、電光|閃々として凄まじい光を放ち、霰丸簇....
「澪標」より 著者:外村繁
、私は鳴き頻《しき》る鶯の声を聞きながら、目を覚ました。私の性器は、やはり隆隆と
勃起していた。その日、妻はコバルトをかけるため、大塚の癌研附属病院へ移ることになっている。....