勅定[語句情報] » 勅定

「勅定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勅定の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
だ一般に採用せられておらなかったことが分る。 しかるに明治天皇が憲法制定の事を勅定し給い、伊藤博文公が憲法取調の勅命を受けられてより、いよいよ「憲法」なる語が....
十二支考」より 著者:南方熊楠
行く、醜婦が美男に配し女王が極悪の下郎に当るもかれこれ言わぬ定めだ。かくて女王が勅定《ちょくじょう》した月数が過ぎると「別れの風かよ、さて恨めしや、いつまた遇う....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ぎぬ》、伝説に昔皇子誕生あるべきよう三井寺の頼豪《らいごう》阿闍梨《あじゃり》に勅定《ちょくじょう》あり、百社祈って御誕生あり、頼豪に何でも望みをかなえやろうと....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
絶ったから風流|三昧《さんまい》に日を暮らした。永正十二年に従一位に叙せらるべき勅定があったけれども、固く辞し奉り、翌永正十三年春の花が散ると間もなく、四月の十....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
らお前迎に行って」とおっしゃったので、仲国は平家のおもわくもはばかったけれ共是も勅定だからと云うので牛車を清らげにさして嵯峨に参り此の事を小督の殿に申したけれど....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
貢金の如きは、国土の貢たり。予争でか管領せざらんや。当年より早く予伝達すべし。且勅定の趣を守る所なり。云々。 これに対して秀衡ももはやこれを拒むに由なく、四月....
法然行伝」より 著者:中里介山
も例のない程の圧倒的な人格の力といわねばならぬ。法然はこれを固く辞退したけれども勅定が頻《しき》りに降って辞するに由なくその勤めを行うことになった。 その時の....