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勅旨
「勅旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勅旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
前兆を語るものであろうなどと、人のうわさにろくなことはない。水戸藩へはまた秘密な
勅旨が下った、その使者が幕府の厳重な探偵を避けるため、行脚僧に姿を変えてこの東海....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
だった。 年に一回京都の宮廷から、公卿《くげ》が江戸に下って、将軍家に政治上の
勅旨《ちょくし》を伝える例になっていた。その天奏衆《てんそうしゅう》の江戸滞在中....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 「えっ、勅使ですと。しかも木幡の路傍から?」 と、仰天した。 路傍からの
勅旨などとは、そもそも、前例もない奇怪事である。だが、天皇はすでに、ついそこの奈....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
は、私の作為ではなく、天皇が奈良や叡山へ、政治的な行幸をこころみている間に、彼が
勅旨をおびて高野その他の諸大寺を密かに行脚していたのはほぼ事実といってよい。 ....