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勅諚
「勅諚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勅諚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
謀と威力とをもって強奪し奉ったも同様である、これは畢竟皇妹を人質にして外国交易の
勅諚を強請する手段であり、もしそれもかなわなかったら帝の御譲位をすら謀ろうとする....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
派がそれにかわった。大和行幸の議はくつがえされて、いまだ攘夷親征の機会でないとの
勅諚がそれにかわった。激しい焦躁はひとまず政事の舞台から退いて、協調と忍耐とが入....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
こえた大原三位重徳なぞは、一度は恐縮し、一度は赤面した。先年の勅使が関東|下向は
勅諚もあるにはあったが、もっぱら鎖攘(鎖港攘夷の略)の国是であったからで。王政一....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
施主として大いに施行し、七日の間人民どもの欲しい物を好みの任《まま》に与うべしと
勅諚《ちょくじょう》で無遮《むしゃ》大会《だいえ》を催した。販馬商主これを見て、....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
てそこに太子御往生の容子をみられんことを念じられた。天皇はその哀情を深く思召され
勅諚をもって繍帳を二張つくらしめ給うた、その下絵には絵師の東漢末賢、高麗加世溢、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っと捜し求めて鎌倉に請じ、それでしばらくは、ここに留まっているものの、都からも、
勅諚再々で、後醍醐天皇のお招きもしきりである。しかし、なかなかうごきそうもない疎....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れぬ天狗らしき者が、一日のまに国じゅうを駈けまわって、 「かねてのさだめどおり、
勅諚を奉じて、いよいよ新田殿のお旗上げなるぞ」 と、触れまわり、また、 「時は....