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勇健
「勇健〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勇健の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
高瀬も佇立《たちどま》って、「畢竟《つまり》、よく働くから、それでこう女の気象が
勇健《つよ》いんでしょう」 「そうです。働くことはよく働きますナ……それに非常な....
「藁草履」より 著者:島崎藤村
、海を越して渡って来ました。その中の十三頭が種馬として信州へ移されたのです。気象
勇健な「アルゼリイ」種の馬匹《ばひつ》が南佐久の奥へ入りましたのは、この時のこと....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
こんです……」 と隠居は自ら嘲るように言った。 その時、髪の白い、背の高い、
勇健な体格を具えた老農夫が、同じ年|格好な仲間と並んで、いずれも土の喰い入った大....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
は「せいた」というものを用いて、重い物を背負い慣れた勁い肩と、山の中で働き慣れた
勇健な腰骨とで、奥山の方から伐り出して来た松明を定められた場所へと運ぶ村の人たち....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。月支《げっし》国王名は栴檀《せんだん》※昵※《けいじった》、この王、志気雄猛、
勇健超世、討伐する所|摧靡《さいひ》せざるなし、すなわち四兵を厳にし、華氏城を攻....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
我我所なし、二には寿命最も長し、三には勝上行あり、南洲が北洲に勝る事五つ、一には
勇健、二には正念、三には仏出世の地たり、四にはこれ修業の地なり、五には梵行を行す....
「連環記」より 著者:幸田露伴
道徳であるとする、従って然様して神に一致するを得るに至るを得、ということで社会は
勇健に成立っているのである。如何にもそれで無くては堅固な社会は成立たぬであろう。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひきりやう》の弓籠手《ゆごて》さし…… と、お能の謡《うたい》に似て、あれより
勇健質朴な調子も出て来る。そうかと思うと、 よいはさつさ――天《あめ》の岩戸も....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
やくその病根から平癒《へいゆ》し初めたのは一七八九年(訳者注 フランス大革命)の
勇健なる衛生法のお陰によってである。
なお十九世紀の初めにイタリーやオーストリ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
旭日の昇るがごとく進取の気風を生ぜしめ、艦名を金剛と称するときは、その水兵をして
勇健の気風を養わしむるの類これなり。ゆえに、人もし名称を設けんとするときは、良名....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
葉書で、宛て名は、中支派遣軍園部部隊大杉部隊軍医少尉 平尾健一で、文句は「拝啓御
勇健御奮戦大謝無限です。青山君との御写真飛び立つばかりうれしく拝見、老生このごろ....