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勇将
「勇将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勇将の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
永正十一年七月二十八日、信長は長政と佐和山で対面した。佐和山は、当時浅井方の
勇将、磯野丹波守の居城であった。信長からの数々の進物に対して、長政は、家重代の石....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
われたが、而も武勇抜群で、朝鮮の役には碧蹄館に於て、十万の明軍を相手に、決戦した
勇将である。だから元就は「子までよく生みたる果報めでたき大将である」と言われた。....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
る。天よりは降りけん地よりは湧き出でけん、誠に天魔の所行なりとさしもに雄る武田の
勇将猛士も恐怖の色を顕し諸軍浮足立つてぞ見えたりける」(『甲陽軍記』) 謙信は....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
なかなか頑強であって、之を抜く事が出来なかった。その筈である、丁度此処には、薩の
勇将、篠原、村田が、頑張って居たのだから。 この日、両将は木留の本営に居たので....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
山には、佐久間|右衛門尉信盛、池田庄三郎信輝、滝川左近将監一益、丹羽長秀なんぞの
勇将が控え、以上四陣地の東方には、蒲生忠三郎|氏郷、森庄蔵|長可、木下藤吉郎秀吉....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
潰えて居る。石田三成の水攻めにあいながらも、よく堅守して居る忍城の成田氏長の様な
勇将もあったが、小田原城の士気は全く沮喪して仕舞った。 此の年の五月雨は例年よ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
為に縄の真似をするのか。鏡花君の縄張に入る可き蛇の挙動と、彼は薄気味悪くなった。
勇将の下に弱卒なし。彼が蛇を恐れる如く、彼が郎党の犬のデカも獰猛な武者振をしなが....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
込んでいますに、あああ、どうにかしてやりたいがな、あんた」 「ばかを言いなさい。
勇将の下に弱卒なし。御身はさすがに豊が母さんだよ。そらア川島だッて新華族にしちゃ....
「相馬の仇討」より 著者:直木三十五
大根の打懸纏《うちかけまと》いを押立てて一手の軍の寄せ来たるは、これぞ越後名代の
勇将甘粕備前守と知られたり」 木戸番うつむいて煙草ばかり喫っている。 「へイ、....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ている。 司令は誰あろう、この前の第三次世界大戦の空戦に赫々たる勲功をたてた大
勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの隻脚隻腕の大竹中将であった。....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
る。安富は細川の家では大したもので、応仁の恐ろしい大乱の時、敵の山名方の幾頭かの
勇将軍が必死になって目ざして打取って辛くも悦んだのは安富之綱であった。又|打死は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
対して眉をしかめ、パラフォス将軍(訳者注 一八〇八年にサラゴサを護ったスペインの
勇将)を惜しみはじめた。おのれの前にバレステロスを有するよりも、むしろロストプシ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
との間というものはなかなか難しいもので、このコンビネーションは微妙なものがある。
勇将の下に弱卒なしというが、天下に稀に見る戦争上手の武田信玄の下には、強い家来が....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、一番目の四幕目に朝鮮の王妃と王子らが我が陣所に捕虜となっているところへ、朝鮮の
勇将征東使伯寧がおなじく捕虜となって来て、敵中で君臣対面の場がある。加藤清正は団....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
大いに蝦夷を征伐して、昔の坂上田村麻呂、すなわち田村将軍と相比すべき程の、征夷の
勇将として伝えられているのでありますけれども、その征夷の事蹟は一向にわからないの....